ちきりん:ちきりんブログで貸金業法の改正に肯定的なエントリを書きました(関連リンク)。私は基本的には市場原理でいくべきと思っています。市場原理がベストな仕組みとは言えませんが、いまのところこれ以上の仕組みはないとも思っています。 ただ市場原理は、世の中の9割の人に適用すべきルールだと考えています。逆に言うと、1割ほどの市場原理に巻き込むべきではない弱者がいることも確かだと思うんです。例えば判断能力が衰えている高齢者であったり、学ぶ機会がなかったためお金の問題をどのように処理していいのか分からない人であったり。日本は能力の高い人が市場原理から規制で守られていて、反対に弱者を市場原理に巻き込んで「自己責任」といって突き放すようなところがあります。話が逆転しているんじゃないかと。 例えば米国の大学を見てみると、トップレベルは私立が多いですよね。学費が高いので、学生は銀行からお金を借りて進学します