初っぱなから第1問。高度約400kmの軌道を周回する宇宙ステーションから地球へ向けて紙飛行機を飛ばしたら,紙飛行機はどうなるか。次の三つから選んでほしい。 (1) 大気圏突入時に燃え尽きる (2) 宇宙のかなたに消えていく (3) 紙飛行機のまま地球に帰還する この答えが(3)であることを証明する日が近づいている。日本折り紙ヒコーキ協会,東京大学,宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは共同で「折り紙ヒコーキによる宇宙からの帰還プロジェクト」を推進中だ。目的はズバリ,宇宙から飛ばしても燃えずに地球にたどり着く“スーパー紙飛行機”の作成である。このほど,そのスーパー紙飛行機が完成した。2009年秋以降,この紙飛行機を本物のスペースシャトルに乗せ,日本人宇宙飛行士の手から地球に向けて飛び立たせてもらおうと,現在,関連機関に交渉しているところだ。 ここで,第2問。スーパー紙飛行機の設計には,燃えず
小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した日、JAXAiの「はやぶさ」を紹介するコーナーには大勢の人が訪れた=6月13日、東京・丸の内(栗橋隆悦撮影) 文部科学省の中川正春副大臣が23日、政府の行政刷新会議による今年4月の「事業仕分け第2弾」で廃止と判定された宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報施設「JAXAi」(東京都千代田区)を視察した。視察後、中川副大臣は「結論を出すために来た。最終結論はまだだが、JAXAiのような見せ方は廃止だ」との見通しを示した。 JAXAiは丸の内にある無料施設で、ロケットエンジンの実物や小惑星探査機「はやぶさ」のミニチュア模型などを展示。事業仕分けでは年間1億円近い経費に対する効果が不明確などとして廃止の判定が下された。 JAXAを所管する文科省は来年度予算の概算要求を前に施設継続の是非を検討中。はやぶさの地球帰還成功に対する“ご祝儀”も期待されたが、中川副大臣は
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
小惑星探査機「はやぶさ」が、無事に地球に帰還したのはみなさんご存知の通りです! 本当に地球に戻ってくるギリギリのところまで「はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン」という特別サイトが立ち上がったり、ツイッターアカウント(@Hayabusa_JAXA)が開設されていることを知りませんでした。 しかし改めてよく見ると、実に上手に、なおかつ自然にソーシャルメディアを使っているな、と思いました。 特に、ツイッターアカウントは管制室の様子や「すばる望遠鏡」で観測されたこと、さらには金星に向かう「イカロス」(@ikaroskun)や「あかつき」(@Akatsuki_JAXA)とやりとりをしたり、「IES兄」がハブとなって効率的に情報を伝えています。 今回「はやぶさ」のおかげで身近に宇宙を感じることができました。 子どもの頃は宇宙飛行士になりたいとか、月に行きたいとか思っていたはずなのですが、いつからか
宇宙航空研究開発機構は後継機「はやぶさ2」の計画を進めている。文部科学省は昨夏、今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた予算削減で3000万円に縮小。製造に着手できなかった。 はやぶさ2は、目標とする小惑星と地球の位置関係などから、2014〜15年に打ち上げないと、次の機会は10年以上も先になる。来年度には製造に着手しないと間に合わない。川端文部科学相は11日、「(はやぶさの実績が)次につながるようにしたい」と述べた。 ただ、財政状況は厳しい。宇宙開発の今年度予算は3390億円で前年度比2・6%減。今後も大幅増は見込めない。はやぶさの快挙をどう生かすのか、注目される。
日本時間6月13日19時51分に「はやぶさ」は無事カプセルを分離し、日本時間6月13日22時51分頃には大気圏に突入しました。 2003年5月9日にM-Vロケットで打ち上げられてから約7年間、イトカワに着陸し、サンプル採取作業を行い、再び地球に帰還するという難事業を、幾多の困難を乗り越え成し遂げることができました。 また大気圏に再突入した「はやぶさ」カプセルについて、ヘリコプターにより捜索した結果、日本時間6月13日23時56分にWPA内の予定区域内においてカプセル本体を目視により発見しました。 なお、カプセルの回収作業は、日本時間6月14日午後に行う予定です。 これまで応援していただいた皆様に感謝いたします。 ※WPA : Woomera Prohibited Area (ウーメラ実験場(立入禁止区域))
ついに祭りの日がやってきた。 「はやぶさ」が還ってくる。そう聞いただけで2010年6月13日を特別な日と考える人たちがいる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によるネット中継開始時間までモニタ前に待機しかねない勢いだ。 天文ファンや宇宙開発マニアの枠を越えてファンは大勢いる。動画コンテンツにイラスト、実物大模型から「はやぶさ」コスプレまで、プロジェクトを理解したい、理解したこの気持ちを表現したいという作品があふれている。 「はやぶさ」は凄い。何が凄いって、人が凄い。史上初をいくつ実現したんだ!という野心的なミッション内容だけでなく、前例がないゆえに次々と起きたトラブルを、宇宙機運用技術の粋を尽くして乗り越えたその手腕が凄い。 そして、それに応えた「はやぶさ」も凄い。何かもう意思があって、プロジェクトメンバーの熱意を汲み取っているとしか思えないような挙動の数々。プロジェクト責任者である川口淳一
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
【ウーメラ(オーストラリア南部)=本間雅江】小惑星探査機「はやぶさ」が日本時間13日午後10時51分に大気圏へ突入する。 その直前、地球の撮影に挑む。大気圏突入で燃え尽きるはやぶさ。「7年ぶりに戻ってきた故郷の姿を最後に撮らせてやりたい」という研究者らの思いは通じるか。 はやぶさは同午前9時には地球から27万6000キロ・メートルの距離に迫る。そこから見る地球は地上から見る月の約5倍の大きさになっているはずだ。 しかし、はやぶさの最後の重要任務は、小惑星の試料を納めた可能性がある内蔵カプセルを機体の前面から地球に向けて放出する作業。それに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けている。 相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏
さまざまな困難を乗り越てきた小惑星探査機「はやぶさ」が6月13日、7年の旅を終えて地球に帰ってきた。本体は大気圏に突入して燃え尽き、カプセルは午後10時51分ごろ大気圏に再突入、オーストラリア・ウーメラ地区に着陸した。カプセルには小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性があり、14日午後4時過ぎ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の回収班が回収した。 カプセルは18日に日本に到着。X線検査では1ミリ以上の砂はみつからなかったが、微細な砂ぼこりが入っている可能性があり、JAXAが分析を続ける。 次世代機「はやぶさ2」の開発は予算の壁にぶち当たっているが、はやぶさの快挙が風向きを変えるか。 最新情報(随時更新) カプセル展示は大人気 「こんなにきれい。これが現実」 はやぶさカプセル、帰還後初公開 「はやぶさ」カプセル、公開初日に1万3000人 カプセル内部は…… 「はやぶさ」微粒子は数十個に は
新宿ロフトプラスワンのイベント「ホリエモン・トークライブSESSION 6 堀江貴文&松浦晋也&笹本祐一&あさりよしとおの宇宙はそんなに遠くない!」を見てきた。 "ホリエモン"こと堀江貴文氏は、今年になってから各メディアのインタビューにおいて、宇宙開発をやっていることをさかんにアピールしていた。その中で、「僕らが」と表現していたのがすごく気になっていた。一体誰とやっているんだ? で、今日、それが判明。なんと協力者は身内に。私も宇宙作家クラブのメンバーなんだが、全然知らなかった。ずーっと、こんな楽しそうなことを、内緒でやっていたのね。 正式なプレス発表でも何でもないが、結果として、これがホリエモンの宇宙プロジェクトのお披露目となった。 せっかくなので内容をそのまま以下に紹介したい。なぜか録音を禁止されていたので、メモの正確さは多少落ちるが、それを踏まえた上で、参考程度にどうぞ。 堀江 生まれ
宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)は、平成21年11月9日にご報告いたしました、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常について、その対応策を検討してきました。その結果、今後の運用に対する見通しが得られましたので、イオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開することとしました。 JAXAでは、4つのイオンエンジンについて、中和器の起動確認や流量調整等を実施してきました。その確認作業において、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました。 引き続き慎重な運用を行う必要はあるものの、この状況を維持できれば、はやぶさの平成22年6月の地球帰還計画を維持できる見通しです。 今後もはやぶさの地球帰還に向けて、注意深く運用を続けてまいります。運用状況については,適時報告いたします。
18日早朝、国際宇宙ステーション(ISS)への無人物資補給機「HTV」がISSのロボットアームによって捕まえられると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターの管制室で息を詰めて見守っていた管制員らは拍手と歓声、ガッツポーズなどで喜びを爆発させた。 「ロボットアームを使っての結合は世界の宇宙開発に新しい道を切りひらく。(HTVは)7機を打ち上げるが、今回だけでも非常に多くのことを学んだ。この積み重ねは(独自の)有人飛行にもつながる」 約9時間半にわたり、筑波で管制チームを率いたJAXAの山中浩二・フライトディレクター(41)は高揚した表情で成功の意義を強調した。 ともに秒速約8キロで飛行するISSへのHTVの接近は、わずかなミスでも大事故につながる。ロボットアームによる宇宙船の捕獲は世界の宇宙開発史上初めてで、HTVの正確な接近が成功の鍵だった。 米航空宇宙局(NASA)の
史上最大の国産ロケット「H2B」が、間もなくデビューする。 食料や日用品、実験機器などを国際宇宙ステーション(ISS)に届ける無人宇宙船「HTV」を宇宙へ運ぶ。国際的に重要な役割を無事に果たせるか。9月11日午前2時4分、種子島宇宙センター(鹿児島県)からの打ち上げが注目される。 H2Bは、現在の主力ロケット「H2A」の技術を活用し、宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が開発した。第2段エンジンと固体補助ロケットはH2Aと同じだが、第1段エンジンはH2Aのものを2基並べた。高度3万6000キロの静止軌道に投入できる衛星の重量は、H2Aの5・8トンから、H2Bは8トンへと増えた。打ち上げ能力だけでなく、56メートルの全長、積み荷を除いて530トンの重さも、日本のロケットで最大だ。 新型ロケットの初号機打ち上げは、重要な衛星などを積まない試験飛行となる場合が多い。ところが、H2B初号機は、いきなり
米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機スターダスト(Stardust、イラスト、NASA提供)。(c)AFP/NASA 【8月19日 AFP】地球外生命が存在する可能性を示す新たな証拠を発見したとする論文が18日の科学誌「Meteoritics and Planetary Science」に発表された。 米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機スターダスト(Stardust)が2004年に持ち帰ったビルト第2彗星(Wild 2)のちりとガスを分析していたNASAの宇宙生物学者らは、生命体の生成に不可欠なアミノ酸グリシンの痕跡を発見した。地球外生命存在説の信ぴょう性が高まったことになる。 NASAの宇宙生物学者、カール・ピルチャー(Carl Pilcher)氏は、「今回の発見は、宇宙には生命体の基礎的要素が多数存在しており、宇宙における生命はまれなものではなく、一般的なもの
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