「先生、じゃあ今度はベルベット・アンダーグラウンド流して下さいよ」 中学生の頃、英語の授業の時に先生がビートルズの曲を流してくれる事があった。ある日の授業中、いつものようにビートルズの曲を流し終えた先生へ向って俺が言った言葉がそれだった。ベルベット・アンダーグラウンドなんて名前しか知らないくせに、背伸びしたかったのだろう。先生は少し苦笑いしながら「CDはどこかな?」と言ってくれた。俺はCDは持っていなかった、ベルベット・アンダーグラウンドは流れずに英語の授業は終わった。 こんな思春期特有の「イタい」や「ダサい」が持つ独特で歪な「笑い」をコントに落とし込んでるコンビがいた。 阿諏訪と金子の2人によるお笑い芸人「うしろシティ」である。 学生に扮した2人が次の文化祭でバンドをやろうと計画する。金子は「いいよ!」と軽く承諾するも阿諏訪が考えてるバンド名や曲名の独特な発想に顔色が変わるコントや、バン