半年ほど前「ドメインモデル」の考え方を調べるうちに、masuda220氏の「システム設計日記」にたどりついた。「Domain-Driven Design」(Eric Evans著, 2003)の精読を通じてドメイン駆動開発の意味や意義を検討している読み応えのあるブログである。興味をもって4月にmasuda220氏に直接会ってお話を伺うことができた。おかげでようやくこの考え方を理解できた(ような気になっただけなので、間違った理解をしているとしたら私の責任である)。同時に、以前からドメインモデルに対して抱いていた疑問もより明確になった。 「ドメインモデル」の「ドメイン」とは、ソフトウエアが支援する「個々の現実」を指す。その現実に含まれる用語を用いて、ソフトウエアに含まれる変数やクラスやメソッドを命名して組み立てた場合、その体系は「ドメインモデル」と呼ばれる。設計成果物も実装成果物も、出来上がる
