「ChatGPTにレポートを書かせれば、一瞬で終わるんじゃないの?」 2023年4月、当時大学4年生の私はそう考えていた。大学では毎週の課題が山積み…ではないけど、真面目にやったら週に20時間近くかかる。 ChatGPTに丸投げされたレポートを検知する方法が次々と見つかり、教授に怒られ、単位を失う。ニュースでは、そんな学生の話が連日報道されていた。周りの学生は「AIなんて使い物にならない」と考え、嫌々ながらも自力でレポートを書いていた。 「何か、妙案はないのか?」 そんな一筋の希望を求めて、私は数百時間かけて国内外のニュースや論文を読み漁った。文章を書くのも、宿題をするのも嫌い。なんとしてでもやりたくない。 毎日何十回もプロンプトを打ち込んだ。連日回数制限に遭い、解除されるとすぐに打ち込んだ。数ヶ月間、私はレポートをサボるための方法を考え続けた。 それは、帰宅後の自由を守るための、”聖戦”
