僅差だったものの、イングランドで最初に残留への支持を決めたのは北東部ニューカッスルだった。その直後に同じ北東部のサンダーランドが、圧倒的多数で離脱への支持を宣言した。 イギリスと欧州連合(EU)との関係は変わり続け、「7年目の浮気」の時期に突入した。離脱に投票した人たちは何か違いを感じているだろうか? 残留を望んだ人々は、なお動揺しているだろうか?
僅差だったものの、イングランドで最初に残留への支持を決めたのは北東部ニューカッスルだった。その直後に同じ北東部のサンダーランドが、圧倒的多数で離脱への支持を宣言した。 イギリスと欧州連合(EU)との関係は変わり続け、「7年目の浮気」の時期に突入した。離脱に投票した人たちは何か違いを感じているだろうか? 残留を望んだ人々は、なお動揺しているだろうか?
ロンドン(CNN) 欧州連合(EU)を離脱した英国の対岸の国、オランダ。国境検問所で入国者からサンドイッチなどの食品が没収されている様子を、同国のテレビ局が撮影した。 公共放送NPO1が放映した映像の中でオランダの国境係員は、国際フェリーターミナルのあるフクファンホラントに到着した車の運転手にこう説明していた。「ブレグジット以降、肉や果物、野菜、魚といった食品を欧州に持ち込むことはできなくなりました」 1人のドライバーがアルミホイルに包んだサンドイッチを手に、肉をあきらめればパンは持っていてもいいかと尋ねた。国境係員の答えは「いえ、何もかも没収されます。ブレグジットへようこそ。すみません」だった。 英国が単一市場と関税同盟から離脱した今、国境を越える物品は検疫などの検査の対象になった。 英政府はEU加盟国との間で物品を輸送するドライバーに対し、ハムやチーズサンドイッチといった食肉や乳製品を
イギリスは31日午後11時(日本時間1月1日午前8時)をもってEU規則に従うのをやめ、移動や貿易、移民や安全保障の協力関係などに関するEUとの新しい協定が施行された。2016年6月の国民投票で52%がEU離脱を支持したことを機に始まった離脱プロセスが、1年間の移行期間を経て、これで完了した。 2016年の国民投票からブレグジット(イギリスのEU離脱)を推進してきたボリス・ジョンソン英首相は、イギリスが「自由を手にした」と祝い、国民投票から4年半をかけて完了した離脱プロセスが終了した今、イギリスは「EUの友人たちとは違うやり方が自由に選べるし、必要ならばもっと良いやり方ができるようになった」と強調した。
英領ジブラルタルとスペインを隔てる国境検問近くを歩く人々(2019年8月15日撮影)。(c)JORGE GUERRERO / AFP 【1月1日 AFP】英領ジブラルタル(Gibraltar)と英国、スペインの各政府は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)後もジブラルタルを出入国審査のないシェンゲン(Schengen)圏に残留させることで合意した。スペインのアランチャ・ゴンサレス・ラヤ(Arancha Gonzalez Laya)外相が12月31日、発表した。英国がEUの関税同盟と単一市場を離れる「完全離脱」を同日深夜に控えた土壇場の合意となった。 英国は24日、離脱後の貿易協定でEU側と合意に至ったが、ジブラルタルの扱いに関しては決着していなかった。スペイン、英国、ジブラルタルの代表団は、ジブラルタルとEUの間に厳格な国境管理を伴う「ハードボーダー」が設けられ、双方の
英ロンドンの英議会議事堂の大時計「ビッグベン」と英国旗(2020年12月30日撮影)。(c)JUSTIN TALLIS / AFP 【1月1日 AFP】英国は昨年12月31日深夜、欧州連合(EU)の関税同盟と単一市場を離れて「完全離脱」した。 欧州本土の大半の国が2021年を迎える1時間前の31日午後11時(日本時間2021年1月1日午前8時)、英ロンドン中心部、英議会議事堂の大時計「ビッグベン(Big Ben)」の鐘の音が鳴り響き、英国はEU加盟国としての半世紀近い歴史に幕を閉じた。 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は国民に向けた新年のあいさつで、EUからの完全離脱について「素晴らしい瞬間」と呼び、英国を「オープンで、寛大で、外向きで、国際主義的で、自由貿易の」国にするものだと述べた。 さらに、「自由は私たちの手中にあり、謳歌(おうか)できるかは私たち次第だ」と呼び
英エディンバラのスコットランド議会で、マスクを着用したニコラ・スタージョン行政府首相(2020年12月23日撮影)。(c)Andy Buchanan / POOL / AFP 【12月25日 AFP】英国と欧州連合(EU)が英EU離脱(ブレグジット、Brexit)後の貿易協定交渉で合意にこぎつけたことを受け、英スコットランド行政府のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)首相は24日、スコットランドが「独立した欧州国家」になる時が来たとの見解を発表した。 スタージョン氏はツイッター(Twitter)に、「ブレグジットはスコットランドの意思に反して起きているという点を、忘れてはならない」と投稿。「ブレグジットがわれわれから奪うものは、いかなる協定でも埋め合わせることはできない。今こそ、独立した欧州国家としてわれわれの未来を描く時だ」と続けた。(c)AFP
英議会議事堂前に掲げられた英国旗と欧州連合(EU)旗(2017年3月25日撮影、資料写真)。(c)Daniel LEAL-OLIVAS / AFP 【12月13日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる英EUの通商協議で、EUのウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)欧州委員長とボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は13日、妥結に向けた協議の継続で合意した。 ジョンソン氏との共同声明を読み上げたフォンデアライエン氏は、電話会談で両者が未解決の懸案について話し合ったと述べ、「期限が繰り返し過ぎているが、現時点で私たちは、もうひと頑張りする責任があると考えている」と述べた。 また、「私たちは適宜、交渉代表に対し、協議を継続し、遅れが生じているこの時点での妥結が可能か見極めるよう命じた」と述べた。(c)AFP
英南部ドーバーで、欧州旗の星の一つを削り落とす作業員を描いた覆面アーティスト、バンクシーの壁画(2019年1月7日撮影)。(c)Glyn KIRK / AFP 【12月11日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐるEUとの通商協議が大詰めを迎える中、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は10日、交渉が決裂する恐れがあるとし、「合意なき離脱」に備えるべきだとの見解を示した。 ジョンソン氏は「カナダではなくオーストラリアとEUの関係により近い解決策となる可能性が大きくなった」と説明。「協議をやめることはなく、交渉は続けるが、現状を踏まえると、皆がオーストラリア的な選択肢を覚悟することが非常に重要になると考える」と述べた。 英国は今年1月にEUを離脱。今月9日には英国とEUの交渉団が通商協定の合意に向けた72時間の追加交渉時間を与えられており、
都内の外務省飯倉公館で、日英経済連携協定に署名した茂木敏充外相(右)とリズ・トラス英国際貿易相(2020年10月23日撮影)。(c)Kimimasa MAYAMA / POOL / AFP 【10月23日 AFP】(更新)日英両政府は23日、新たな経済連携協定(EPA)に署名した。英国にとっては、欧州連合(EU)との通商協議が難航する中、EU離脱(ブレグジット、Brexit)後初の主要な国際協定となる。 日英EPAの対象は食料品や繊維製品、技術など、おおむね日本とEUのEPAを踏襲する内容。英政府は、日英間の貿易額が152億ポンド(約2兆円)増えると見込んでいる。 新たなEPAは来年1月1日に発効する。英国は、ブレグジット移行期間が終了する今年12月31日をもって日EU・EPAの適用から除外される。 都内で開かれた署名式後、リズ・トラス(Liz Truss)英国際貿易相は「独立した英国では
仏北西部ペリエアンボーフィセルの町役場で、写真撮影に応じる英国出身のパトリック・ヘッド町議員(2020年1月24日撮影)。(c)Damien MEYER / AFP 【3月15日 AFP】フランスを第二の故国とし、フランス文化を受け入れてフランス語を学び、税金を納め、市町村議員として地域に貢献してきた英国人750人余りが今月、議員資格も投票権も喪失する。仏各地の小規模自治体では、地元行政を担う貴重な人材の「途方もない損失」に不安を募らせている。 フランスでは、仏国籍者に限定された市町村長職を除き、欧州連合(EU)諸国の出身者に地方議員の被選挙権を認めている。英国人も2001年から被選挙権を有してきた。 だが、英国は今年1月31日をもってEUから離脱し、50年近くにわたる欧州共同体加盟の歴史に幕を引いた。これにより英国人の仏市町村議員は議員資格を喪失し、3月の地方議会選まで任期を全うすること
これに先立ち、イギリスのEU離脱(ブレグジット)運動を長年推進してきたナイジェル・ファラージ・ブレグジット党党首は欧州議会で「これが最後です」と別れの演説をした。他の党員と共にイギリス国旗を振ったため、議事進行を采配していた副議長に規則違反だとマイクの音声を切られる幕切れとなった。 ファラージ党首は、離脱を決めた国民投票の結果を実現することでイギリスは、「いじめて屈服させるには大きすぎる」国だと自ら証明して見せたのだと強調した。
英首都ロンドンにある下院での採決後のボリス・ジョンソン首相。英議会記録部(PRU)の映像より(2020年1月10日撮影)。(c)AFP PHOTO / PRU 【1月10日 AFP】英議会は9日、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)関連法案を可決した。これで英国は期限である今月末、EUを離脱する初の国家となり、2度の首相交代をへて同国を分断してきた数年にわたる議論に終止符が打たれた。 英下院はボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相のEU離脱案を賛成330、反対231で可決。議員らの承認を受け下院は歓声に包まれた。2016年に国民投票が実施されて以来、議員らは約50年密接な貿易関係にあった欧州から離脱する手順や時期、あるいはその是非をめぐり、激しく対立してきたが、激動と混乱が続いた異例の事態に幕が下ろされた。 昨年12月に実施された総選挙でジョンソン氏率いる
ロンドン西部アクスブリッジの開票所で、開票速報に喜ぶボリス・ジョンソン英首相(2019年12月13日撮影)。(c)Oli SCARFF / AFP 【12月13日 AFP】英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)が最大の争点となった英下院総選挙は、英BBCやスカイニューズ(Sky News)が13日、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相率いる与党・保守党が過半数議席を確保したと報じた。 BBCによると、定数650議席中600議席の勝敗が明らかになった時点で、保守党は改選前から43議席伸ばし、過半数ラインの326議席を確保。一方、最大野党・労働党は55議席減らして197議席となっている。 出口調査では、保守党が368議席を獲得する可能性があるとみられていた。(c)AFP
英下院での審議に臨むボリス・ジョンソン首相(2019年10月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / PRU 【10月29日 AFP】(更新)英議会は28日、12月12日の解散総選挙実施を求めたボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の動議を否決した。ジョンソン氏は英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる政治的行き詰まり打開のため、解散総選挙の実施を求めていた。 下院での採決では650人の議員のうち299人が賛成、70人が反対に回ったが、動議の可決に必要な3分の2の支持は確保できなかった。最大野党・労働党の議員は多くが棄権した。 ジョンソン首相は採決後、12月12日の総選挙実施に向けた「短い法案」を提出する意向を表明。翌29日に審議と採決が行われる予定の新法案では、解散総選挙の実施を単純過半数の支持のみで承認可能とすることが提案される見通しだ。(c)A
仏ストラスブールにある欧州議会で演説するドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長(2019年10月22日撮影)。(c)AFP 【10月28日 AFP】(更新)欧州連合(EU)加盟国は28日、英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)の期限について、来年1月31日まで、最長で3か月延期することに合意した。 期限は1月31日だが、もし英国がそれよりも早く離脱合意を批准すれば、他の加盟国27か国は前倒しでの離脱を認めるという。 欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)が同日、「EU加盟27か国は、ブレグジットの2020年1月31日までの柔軟な延期という英国の要望を受け入れることに合意した」とツイッター(Twitter)で発表。 また同氏は、加盟国の駐EU大使らがベルギー首都ブリュッセルでの会合で延期を承認したことを受け、「こ
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