大手電機メーカー「三菱電機」(東京都千代田区)の元社員の男(58)が在職中、新幹線のネット予約システムの保守業務を外注したように見せかけて同社から外注費をだまし取っていた疑いが強まり、警視庁は8日にも詐欺容疑で男を逮捕する方針を固めた。 架空発注は総額約4億6000万円に上るといい、同庁は男を含む複数の同社関係者が関与したとみて解明を進める。 捜査関係者によると、男は三菱電機の営業部門に在職中、同社がJR東海の子会社から請け負った東海道・山陽新幹線のネット予約システム「エクスプレス予約」の保守業務の一部を別会社に外注したように装い、三菱電機から別会社側に架空の外注費約1900万円を振り込ませ、だまし取った疑いが持たれている。
