日経ビジネスオンラインによると、Jリーグ2部(J2)の東京ヴェルディがコロナ禍で経営危機に陥ったのを機に、経営陣と株主の主導権争いが起きているらしい。読売記者時代、地元の支局に勤務し、ヴェルディのことは女子チームのベレーザをはじめよく取材していただけに、よもやの事態に困惑している。 「ステルス株主」出現で紛糾 Jリーグ創設当初、三浦知良、ラモス瑠偉らを擁した往年のスター軍団も、2008年に2度目のJ2転落から低迷が続くが、経営破綻が現実味を帯びるのは、日テレ撤退の翌2010年に続く2度目。このとき4億円をスポンサードし、救世主となったのが「ヴィクトリア」などを傘下に置く、スポーツ用品大手のゼビオグループだった。 ところが今度は、ゼビオとヴェルディの経営陣が対立を深めているという。ヴェルディ側は増資による経営再建をめざしたが、ゼビオがこれを拒んでいる。 実は対立の「火種」は10年前からあった