「野球のフォークボールが落ちるのに『負のマグヌス力』がかかっていることが、スーパーコンピューターの解析で初めて分かったんだって。これ、すごいことなの?」 ある日、科学技術の取材を担当する同僚記者が、ある大学のプレスリリースを片手に困惑した様子で、聞いてきた。 野球経験がない彼は、この研究の何がすごいのか分からない様子だ。 しかし、大学野球で投手をしていた私にとっては、あまりに衝撃的な知らせだった。 フォークボールは、回転を減らしたボールが重力の影響を強く受け、落ちるーーー。 それは野球人にとって揺るがない常識だった。 かつて変化球にこだわり、いや、今もこだわっている投手の1人として、この研究、どうしても追わざるを得ない。 まるで消えるように、鋭く落ちるフォークボール。 魔球とも呼ばれる、その正体が見えるかもしれないと、思った。 ホームベース付近で急激に落ちるフォークボール。 終戦直後のプロ
大谷翔平、投手から二刀流登録に 投球回20イニング+野手20試合先発の条件満たす 大谷翔平 2021.05.12 Twitter Facebook LINEにおくる Bookmark エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地・アストロズ戦に「2番・投手」で出場した。メジャー3度目の投打同時出場。2回1死まで投げ、投球回20イニング以上かつ野手で20試合の先発出場の条件を満たし、投手登録から「Two-Way-Player(二刀流選手)」に切り替わる。 初回、先頭・アルトゥーベに初球を中前打とされたが、ディアスを98.3マイル(約158.2キロ)で空振り三振。ブラントリーをスプリットで3球三振に仕留め、アルバレスを三ゴロに抑えた。2回先頭・グリエルを捕邪飛に打ち取り、二刀流登録を勝ち取った。投手と野手に二刀流選手が加わることで、チームのロースター構成も柔軟に対応できる。昨季の二
新型コロナウイルスはなかなか収束を見せないが、スポーツ界は徐々に活動が再開され始めた。プロ野球・Jリーグの2大プロスポーツが先駆けとなり、アマチュアスポーツも少しずつ活気を取り戻しつつある。 野球界も「withコロナ」の生活様式を進めている。プロ野球の取材をしていても、変化を如実に感じる場面がある。 プロ野球のパ・リーグを2連覇している西武は、ホームでの同一カード6連戦の最後の日、試合前のシートノックを行わなかった。またパ・リーグの首位・楽天は、中軸を担う3選手、浅村栄斗、ブラッシュ、ロメロの負担を休養日やDH起用で軽減しながら、チームをうまく循環させている。 ADVERTISEMENT そして彼らは、試合でハイパフォーマンスを発揮している。チームが好調なのもうなずける。 この流れは楽天だけでなく、怪我の多い今宮健太を温存しながら起用するソフトバンク、中村剛也をフレキシブルに指名打者で起用
プロになって6年目で初めてサヨナラヒットを放ったヒーロー、埼玉西武ライオンズの外崎修汰のもとへ、真っ先に三塁側のベンチを飛び出した森友哉が笑顔を弾けさせながら駆け寄っていく。 両手を広げながら跳び上がって抱きつき、勝利の喜びを分かち合った直後に、遅れて集まってきた仲間たちがミネラルウォーターによる手荒い祝福を始めた。帽子をかぶっていなかったためか。歓喜の輪が解けると、サヨナラ劇をお膳立てした影のヒーロー、森の髪の毛は濡れていた。 本拠地のメットライフドームに千葉ロッテマリーンズを迎えた9回戦。6月28日の福岡ソフトバンクホークス戦以来となり、観客の入場が解禁されてからは初めてとなるサヨナラ劇は、2-2で迎えた9回裏の先頭打者、2番・源田壮亮のスタンドをどよめかせるプレーから幕を開けた。 この回からマウンドに上がったロッテの守護神・益田直也が投じた初球、見逃せばボールになる外角高目の直球に対
無観客試合ならではの珍事が神宮球場で起きた。9回表開始前、中日与田監督が嶋田球審に話しかけた後、同球審は一塁側ベンチに向かいヤクルト高津監督とスタンドの放送ブースを指さしながら話し合うシーンが見られた。中日の加藤球団代表によると与田監督は「報道ブースから『捕手がインコースに構えた』などの声が聞こえる」と伝えたという。 ネット裏にある放送ブースでは前面に窓がない状態で試合中継を実施。スタンドが無観客で静かなため、解説者の配球の読みや捕手の位置を伝える実況の声がグラウンドレベルで聞こえたようだ。 ◇ ◇ ◇ ヤクルトの球団関係者は、実況の音声がグラウンドまで聞こえるという指摘について「まさか、としか言いようがない。想定外でした」と驚いた。 早速試合後に、23日からの阪神戦に向けて神宮球場側と対策を話し合った。ビニール製の透明なシートを放送ブースの前面に張るという。球場の担当者は「放
今年度も1.02では野手の守備における貢献をポジション別に評価し表彰する“1.02 FIELDING AWARDS 2019”の発表を行っていきます。 このアワードは、米国の分析会社であるBaseball Info Solutions(BIS)社が実施している“THE FIELDING BIBLE AWARDS”に倣った表彰となります。今季NPBの各ポジションで500イニング以上(投手に関しては規定投球回以上)を守った選手を対象に、1.02を運営する株式会社DELTAで活動する7人のアナリストが、それぞれの分析手法に基づいて守備での貢献を評価し、順位をつけ、良い順位を最も多く獲得した選手を最優秀守備者として選出するものです。 賞についての詳細は、イントロダクションとしてこちらにまとめていますのでご覧ください。昨季の受賞者はこちらから。 対象遊撃手の2019年UZRと7人のアナリストの採点
日本シリーズでジャイアンツに4連勝し、3年連続で日本一に輝いたホークス。 また、2011年にドラゴンズを倒して以降、9年間でセ・リーグ6球団すべてに勝利しています。そこで、過去6度のホークスの日本一をまとめてみました。 ―― 秋山幸二監督と落合博満監督による対戦は、7試合のうち4試合がスコア「2-1」という投手戦シリーズに。 2勝1敗で迎えた第4戦の6回には、1点リードの無死満塁でリリーフした森福允彦が小池正晃(空振り三振)、平田良介(浅い左飛)、谷繁元信(遊ゴロ)を抑えて無失点で切り抜けるという離れ業を見せる。この試合で先制打を放ち、シリーズMVPを受賞した小久保裕紀も「森福さまさま」とコメントした。 「あの第4戦の先制打も、初回の2点を投手陣と細川(亨)のリードで守り切れたから意味があったんです」(小久保) 継投によって接戦を逃げ切り、8年ぶりの日本一をつかんだ。ちなみに、この年の第6
星氏は2011年~2013年に石井氏と西武で同僚 東北楽天ゴールデンイーグルスは26日、新任のコーチとして垣内哲也氏と星孝典氏の就任を発表した。 楽天は垣内氏の二軍打撃コーチ、星氏の二軍バッテリー兼作戦守備コーチ就任を発表した。 49歳の垣内氏は日高高中津分校から1988年ドラフト3位で西武ライオンズに入団。後に千葉ロッテマリーンズに移籍し、2006年のシーズンを最後に引退した。2010年から2シーズンにかけて中日ドラゴンズの打撃・外野守備走塁コーチを務めていた。 37歳の星氏は仙台育英高、東北学院大を経て2004年ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団。2011年から西武に移籍し、2016年に戦力外通告を受け二軍育成コーチに就任するも、今季途中で再び西武で選手登録された。しかし、シーズン終了後に2度目の戦力外通告を受けていた。 いずれのコーチも、石井一久GMと同じく西武での選手経験があるこ
これを書いた人物は、同校で甲斐の2学年先輩だったマネージャー、大﨑耀子(あきこ)さんだ。 甲斐が、「あれだけ野球を愛して、本当に野球のためにやってきた人っていうのを、僕は初めて見ました」と振り返る耀子さん。彼女が甲斐に与えた影響とは。 ◆大﨑耀子さん、3年生の夏 野球が、そして楊志館高校の野球部が大好きだった耀子さん。彼女は、高校2年生の夏にガンであることが発覚した。 突然の出来事だったが、そのとき彼女によぎったのは、「病気がショックだったんじゃなくて、3カ月入院するということは夏の大会に出られないということなので、それだけがショックでした」という思い。いかに部を愛していたかが伝わってくる。 そこからの長期の闘病生活、耀子さんは、野球部に戻ることを光に戦い続けた。そして、ガンが発覚してから1年後の3年生の6月、耀子さんは病状が回復しないまま野球部に復帰することを決断する。 「みんなと夏を迎
北海道日本ハムファイターズは11月5日、2023年3月に開業予定の北海道北広島市の運動公園に建設する「北海道ボールパーク」(仮称)について華やかに発表した。建設費は600億円、収容人数は3万5000人に上る。 温泉に浸かりながら野球観戦 ドーム型ではなく開閉型の三角屋根、センター後方の壁は全面ガラスという斬新なデザイン。フィールドは天然芝だ。37ヘクタールという広大な敷地に5000台の駐車場を設け、公園やキャンプ場も整備する。驚くのは観客席上段に露天風呂をもうけること。温泉に浸かりながら試合が見られる。野球専門の球場だが、観戦目的でない観客も呼べる総合レジャーパークの位置付けだ。 北広島市は歓喜に沸くが、課題は交通。同市は札幌市の南隣。札幌市は札幌ドーム(豊平区)近くまで伸びていた市営地下鉄東豊線を南へ延伸する計画はない。ボールパークの建設予定地はJRの北広島駅から遠く、新駅の建設を要望し
米テレビ局「CBSスポーツ」が大胆な戦略を提案 ベーブ・ルース以来の二刀流として、2018年のメジャーリーグを席巻したエンゼルスの大谷翔平投手。投手として10試合に先発して4勝2敗、防御率3.31の成績を残し、打者として104試合で326打数93安打22本塁打61打点の成績をマーク。右肘の靱帯損傷でシーズン後半は打者専念となったが、圧巻の活躍でア・リーグの新人王に輝いた。 メジャーでもベーブ・ルース以外に前例のない二刀流での活躍。この大谷の活躍を受け、米テレビ局「CBSスポーツ」電子版では「オオタニとオープナーの年の後、MLBが2019年に採用するべき4つの大胆な戦略」と題した特集記事を掲載。その中で、今季、流行した“オープナー”と大谷のような二刀流選手を組み合わせるという大胆な戦法を提案している。 この記事では「昨季は二刀流スターのショウヘイ・オオタニなど数多くの才能ある若い選手が現れ、
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