【北京=羽田野主】中国で10億人の氏名や生年月日、医療に関する情報などを記載した個人情報が流出した疑いが浮上している。香港紙の星島日報が4日伝えた。中国当局はコメントを控え、中国の主要メディアも沈黙を守っているが、SNS(交流サイト)では不安の声が広がっている。星島日報によると、6月30日に「ChinaDan」と名のるユーザーが「上海国家警察のデータベースが流出した」とインターネット上に書き込
香港への国際的な支援について考える催しが都内で開かれ、香港の民主活動家の周庭さんは中国による「国家安全法制」の導入について、「国際社会が香港の問題を見ているというメッセージを中国政府に送ることが大事だ」と述べ、日本に協力を呼びかけました。 この催しは、日本で暮らす香港の人などでつくる団体が、香港で一連の抗議活動が始まってから9日で1年になるのに合わせて開いたもので、都内の会場には国会議員などおよそ100人が参加しました。 催しには、香港の民主活動家の周庭さんらがインターネットを通じて講演を行い、この中で周さんは中国が香港で反政府的な動きを取り締まる「国家安全法制」の導入を決めたことについて、「『一国二制度』の香港がどんどん『一国一制度』になってしまっている。これから香港で何が起きるか想像がつかないし、私自身もいつ逮捕され、何年収監されるかわからず、本当に怖い」と危機感を示しました。 そして
以前、香港のマスク事情を通して比較的放任姿勢を取る香港政府、そして香港産のマスクを積極的に生産しようとする地元企業についてお伝えした。今回は「オープンソース」のような形をとって市民が主体となってマスクの供給を増やそうとする事例を紹介する。この事例を通して香港の分散型抗議活動がどのような知の共有をもたらしたか探ってみよう。 社会的企業などが支えたマスク開発 以前の記事で香港政府がマスク供給に積極的に介入しない一方で、民間企業がマスクの配布のみならず、地元産のマスクを生産しようとしている事例を紹介した。以前の記事で述べたように、マスクは香港の民間社会のダイナミックさを見せてくれる。 その中で、筆者が特に注目しているプロジェクト「HK Mask」について取り上げたい。筆者がこのプロジェクトに注目したのは、香港でものづくりを行うこと(香港製造)、ものづくりのレシピを他者と共有すること(オープンソー
人気ゲーム「どうぶつの森」の最新ソフトが中国本土のECサイトから削除された。香港内外のメディアで香港の民主活動家がゲーム内の島を新型コロナウイルス流行下で新たな抗議活動の場所として利用したことが原因とみられる。ゲームまで政治化される香港の今をどう理解すべきなのだろうか。 突如消えたどうぶつの森の中 任天堂のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」が淘宝などの中国のECサイトで検索できなくなった。同ソフトが遊べるゲーム機「ニンテンドースイッチ」の中国本土での販売は「微信(ウィーチャット)」を運営することで知られる騰訊控股(テンセント)が昨年12月に発売したばかりだ。中国本土では正規版の「あつまれ どうぶつの森」はまだ発売されていない。今回消えたのは中国政府のコンテンツ審査を受けていない海外版である。さらにこの件と同じタイミングで、中国政府当局がゲームへの規制をさらに厳しくしようとしていると一部
(福島 香織:ジャーナリスト) 2019年11月9日はベルリンの壁崩壊から30年目。あの東西の激しいイデオロギー対決が終焉するまでの困難と多くの犠牲に世界が思いを馳せていたころ、極東で新たなイデオロギー対立の炎が燃え盛っていた。香港デモである。 【写真を見る】警察に囲まれて袋叩きに遭う香港デモ参加者。 11月8日、初めてデモの参加の最中に犠牲者が出たことが公式に確認された。デモ参加者の間で警察の暴力に対する怒りが渦巻き、翌9日は犠牲者の追悼のためにより大規模なデモに発展した。 犠牲者は香港科技大学の22歳の男子学生だった。5日、軍澳の近くで警官隊の催涙ガス弾に追われて駐車場の3階から2階に転落。脳内出血、骨盤骨折で重体となり搬送先の病院で死亡した。警察は警察側に責任はないとしているが、救急車の到着が警察の妨害で少なくとも20分遅れており、香港科技大学の学長は第三者による死因調査と情報公開を
香港政府が「逃亡犯条例」改正案を撤回したがデモは続き混乱は収まらない(2019年9月15日、写真:ロイター/アフロ) 香港の民主化運動は、香港政府が「逃亡犯条例」の正式撤回を表明した後も収束する気配を見せていない。米議会に対して人権法案の可決を求めるデモ行進が行われており、米国の出方に注目が集まっている。 だがトランプ米大統領は、香港のデモ隊について、当初は「暴徒」と呼ぶなど、人権問題に対する関心は薄く、あくまでも中国との交渉材料としてしか捉えていない。今回の問題がどう落ち着くのかはまだ分からないが、香港の民主化を取り巻く一連の状況は、米国はもはやアジアをリードする立場ではないことを明確に物語っている。(加谷 珪一:経済評論家) 折り返し地点を迎える香港の自治 今回の香港民主化デモは、香港から中国本土に犯罪者を移送できるようにする「逃亡犯条例」の改正をきっかけとして発生したが、デモが収束す
約3か月間にわたって香港を騒がせていた大規模デモは9月4日、騒動の引き金である逃亡犯条例改正案の完全撤回を香港政府側が表明したことで大きな岐路を迎えている。デモ賛同者の多くは「遅すぎる」と不満を表明し、残りの要求事項の実現を求めて抗議継続を宣言しているが、長期間の抗議運動が一定の成果を引き出したのは事実だろう。 私は8月26日から現地に滞在している。騒動が一定の節目を迎えたことで、現地で見聞した不都合な事実――。すなわちデモ隊にとって都合の悪い情報についても、あえて伝えるべきだと考えて今回の記事を書くことにした。以下で詳しく書くように、デモ参加者の一部はかなり暴力的な行動にはしっており、さらに従来我々に伝えられてきたデモ報道は(欧米メディアの情報も含めて)あまり客観的ではない。 条例改正案の撤回という最低限の落としどころが生まれたことを契機に、このデモは収束してほしい。私はいまやそう願うよ
6月9日以来…毎週末にデモや衝突が繰り返され、最近はほぼ連日香港のどこかで警察と抗議者の衝突が繰り返されておりますが、1つ気になるのは抗議者の皆さんはどのようにして「お金」の問題をやりくりしているのか。 毎週…最近はほぼ毎日、香港内を移動し、デモに参加し、ヘルメットをかぶりマスクをして、ポスターも用意して…って大変そうですよね? 1回ごとの費用は小さくても、何度も繰り返せば(もう2ヶ月近く続いています)、これって結構な金額になるのではないか…いつも中国のニュースを読んでいる私からすると、そういうことが気になってきます。 そこで、香港在住で、デモをウォッチしている石井大智さん に質問してみたところ、詳しい情報が寄せられましたので、こちらで共有しておきます。 【目次】 7月26日の空港デモ (1)物資の支援 (2)住居の支援 (3)交通の支援 7月26日の空港デモ LIHKGに外国勢力介入批判
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