いい加減に Surface Laptop 4 が遅くて熱くて USB-C が 1 つしかないのに耐えられなくなったので、Build 2024 の前日に発表された Snapdragon X Elite を搭載した Surface Laptop 7 を購入して乗り換えました。 搭載メモリ量を 16GB と 32GB でかなり悩みましたが、SLM を使う場合にはそれなりの量のメモリが必要になることが分かっていたので、今回も最上級モデルを購入することにしました。 開封の儀 pic.twitter.com/WuvlffSmG3— Tatsuro Shibamura (@shibayan) 2024年6月18日 Surface Laptop 3 から Surface Laptop 4 に乗り換えたのが 2021 年だったので、3 年も使ったことになります。Laptop 5 はマイナーチェンジにも程があ
GitHub Actions に Arm64 ランナーが来たので Docker のマルチプラットフォームイメージをビルドしてみる 2024/06/03 に GitHub Actions に Arm64 ランナーが追加されました。 現在はパブリックベータで、Team と Enterprise Cloud プランでのみ利用可能です。料金は x64 の同性能のランナーより 37% 安く、電力効率が高いため二酸化炭素排出量削減にもつながるとのことです。 この記事では、新しく追加された Arm64 ランナーを使って Docker のマルチプラットフォームイメージをビルドしてみます。 マルチプラットフォームイメージとは? マルチプラットフォームイメージとは、複数の異なる CPU アーキテクチャ(場合によっては異なる OS)のイメージを 1 つのイメージとして扱えるようにまとめたものです。マルチプラット
従来から、「ARMはx86より(電力的に)効率的だ」という言説があります。これは単純に「ARMは省電力なスマホ向けで、x86は電力を食うPC向け」程度のアバウトなイメージのこともありますし、前世紀のRISC vs CISC論争のころからある「ARMはx86 (x64を含む)に比べ命令セットがシンプルなので、命令デコードにかかる電力が少なくて済んで効率的」という議論の形をとることもあります。 この議論については、半導体エンジニアの多くは「ARMがx86 より効率が良いというのは、もはや過去の神話」(in today’s age it is a very dead argument)という認識を共有していると言っていいでしょう。有名なところではApple CPU (ARM)とZen (x86)の両方を開発したジム・ケラー氏のインタビューでも言われていますし、Chips and Cheeseとい
概要 あるサンプルコードのベンチマークを測定したところ、期待していたよりも18倍速い結果が出力されました。バイナリを調査してみると、メモリ読み出しの命令が1つ増えるだけでこの性能差が生じていました。さらに調査を進めると、ARMアーキテクチャは連続したメモリへの書き込みを1つにマージし、実行を省略する可能性があることがわかりました。そのため、一般的なベンチマークのように複数回の測定結果を平均化するやり方では、正しい速度を測定できていませんでした。 「パフォーマンスを解釈するのにアーキテクチャの理解が不可欠だった事例」として面白かったのでこの記事を書いてみました。Go言語で説明しますが、言語に依存しない話だと思います。 得られた教訓 バイナリを見ても説明できない性能差は、アーキテクチャの理解によって説明できることがある マイクロベンチマークは、何を計測しているのかを理解した上で実施する必要があ
Googleは、RISC-VをTier-1プラットフォームとする考えを、2022年12月に開催されたRISC-Vサミットで発表したとars TECHICAが報じています。 Google announces official Android support for RISC-V | Ars Technica 2022年のGoogle I/Oのときは、RISC-Vの扱いに関して曖昧な態度でしたが、今回はRISC-VをARMと同等に扱うべく最適化に向けた開発が本格化しています。ars TECHICAは、RISC-Vサミットで行われた発表を「大胆な宣言」として取り上げています。 ただ、すぐさまAndroidが動くわけではなく、実現のためには多くの過程があり、これをこなすために数年はかかると概説されました。ロードマップでは、2023年の第1四半期中にARTのサポートを開始すると示されているので、実現
2022 年 10 月 25 日に「Windows 開発キット 2023」が発売されました。 開発者向けに書かれた記事を見かけるようになりましたが、ここではあまり ARM を知らない or 開発などを考えてない方に向けて、普段使いの PC として「Windows 開発キット 2023」は使えるのか?という観点で参考になればと書かせていただきました。 なお、こちらは特に宣伝などは意図しておらず、私に見返りなどもありません😉 「Windows 開発キット 2023」とは? 「開発キット」と名前がついていますが、ARM という CPU が搭載された小型 PC です。 その ARM 用のアプリ開発者をターゲットに Microsoft が販売している製品となります。 2022 年 5 月の Microsoft Build というイベントで "Project Volterra" という開発コードで発
マイクロソフト「.NET 7」正式リリース。パフォーマンス改善、Linux対応向上、コンテナ生成、ネイティブコンパイラ搭載など新機能 マイクロソフトは同社の包括的なアプリケーションフレームワーク「.NET 7」の正式リリースを発表しました。 It’s here – and it’s blazing fast… Announcing .NET 7, the fastest .NET yet with new enhancements for .NET MAUI, #ASPNET Core, Cloud Native, ARM64, Performance improvements, and more. Learn more: https://t.co/kGinyOaLBQ pic.twitter.com/yzCWEzlgzF — .NET (@dotnet) November 8, 2022
関連キーワード Microsoft(マイクロソフト) | ビジネスPC | 開発ツール Microsoftは人工知能(AI)関連の開発者向け小型デバイス「Project Volterra」を2022年中に市場投入する。Project Volterra はArmアーキテクチャ(Armが設計するプロセッサのアーキテクチャ)のプロセッサを採用する他、人間の脳のような複雑な情報処理を可能にする「NPU」(Neural Processing Unit)を搭載する。Microsoft肝いりのProject Volterraは果、開発者に響くのか。 「Project Volterra」が買いたくなる理由、買う気が起こらない理由 併せて読みたいお薦め記事 連載:Microsoft肝いり「Project Volterra」とは 前編:Mac mini似だけじゃない MicrosoftのArm搭載PC「Pro
この記事は Haskell Advent Calendar 2021 の21日目の記事です。 2020年に発表されたApple Silicon (Arm) Macは、2021年に新チップ “M1 Pro/Max” が、2022年には新チップ “M1 Ultra” が登場し、ますます勢いを増しています。Mac使いの皆さんはもう手にされましたか? 新しいアーキテクチャーにはハードウェアだけではなくソフトウェアの対応も重要です。この記事では、2022年3月時点のApple Silicon MacへのHaskellエコシステムの対応状況をまとめます。 この記事では、なるべくRosetta 2を使わず、Armネイティブに動作する環境を構築することを目指します。 インストールにどれを使うか UnixでHaskell環境を構築する場合、 パッケージマネージャーを使う GHCupを使う Stackを使う
Linus Torvaldsは6月27日(米国時間)、「Linux 5.13」のリリースを発表した。通常のカーネル開発のスケジュールどおり、7本のリリース候補版(RC)、約2ヵ月間の開発期間を経ての一般提供開始となる。 Linux 5.13 -Linus Torvalds Linusによれば、Linux 5.13では2,000名を超える開発者による1万6,000超のコミットが行われたという。比較的大きなサイズのカーネルではあるものの、突出して肥大化した部分もなく、安定したリリースとなったようだ。 Linux 5.13におけるおもなアップデートは以下の通り。 非特権ユーザが制限されたプロセスを実行できるようにするBPFベースのサンドボックス技術「Landlock Linux Security Module(LSM)」 悪意あるリモートコード実行を防ぐClangコンパイラの機能「
米オラクルは日本時間2021年5月26日、同社のIaaS「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」において、Armベースのコンピューティングサービス「OCI Ampere A1 Compute」の提供を開始した。仮想マシン利用料が「1コア(1 OCPU)あたり0.01ドル/時間」と安価な設定であるのと同時に、高いスケーラビリティも有しており、汎用コンピュートからインメモリデータベース、HPCまで幅広いユースケースに適合するとしている。 さらにオラクルでは、4コア/24GBまで無料で永続利用できる「Always Free Arm」など複数のプログラム提供、Armプラットフォームで動作するソフトウェアエコシステムの拡大支援なども発表しており、OCIにおけるArmプラットフォームの利用を強く後押ししていく構えだ。 最大80コアの仮想マシン、160コアのベアメタルサーバー
技術本部 サービスリライアビリティグループ(SRG)の長谷川 @rarirureluis です👳 #SRG(Service Reliability Group)は、主に弊社メディアサービスのインフラ周りを横断的にサポートしており、既存サービスの改善や新規立ち上げ、OSS貢献などを行っているグループです。 はじめに Apple M1 で Arm という単語をよく耳にし、そしてその性能に驚いた方も多いと思います。Apple M1 が搭載された Mac のベンチマークはこちら そして Amazon EC2(以下:EC2)にも Arm が搭載されたインスタンスがあります。 https://aws.amazon.com/jp/ec2/graviton/ 今回はとあるサービスの全開発環境の EC2 インスタンスを m5.large から t4g.medium へ移行したら幸せになれたので、この記事を
Apple Siliconを搭載するMac上でLinuxの動作を目指すプロジェクト「Asahi Linux」が発足しました。記事作成時点ではApple Siliconを搭載するMac上で直接動作するOSはmacOSのみですが、Asahi Linuxプロジェクトが成功すれば、利用可能なOSの選択肢が増えることになります。 Asahi Linux https://asahilinux.org/ As announced on the Community Chat last weekend, Asahi Linux is the new name for the project to port Linux to Apple Silicon macs! Follow @AsahiLinux for updates, and check out the Patreon post for more i
はじめに この記事はひとりNEONアドベントカレンダー2020 最終日の記事です。 なんとか完走できました。ひとえに応援してくれた皆様のおかげでもあります。 昨日は数値変換の命令を紹介した なお、今日の内容は完全にポエムです。 NEONここがすごいよ 個人的に押したいのはld3命令1つだけです。 SSEやAVXやMSAでも実装されてないgather命令ですが、これがあるだけでRGB画像への障壁が全然違います1 st3も大好きです。 一方で、残りの23日分はいわばおまけです。 おまけとは言いつつも、全体の構成はもうちょっと考えるべきだったかも、と反省しています。 なんで、24日目がcvt命令やねん、もっと前だろ、とセルフツッコミ Arm v8.2、v8.4、v8.6 Arm は命令セットのv8を出したあとも、小数点以下を上げながら、Arm v8.1からArm v8.6まで発表しています。2
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