【ニューヨーク=小谷野太郎】15日のニューヨーク外国為替市場でオーストラリア・ドル(豪ドル)が買われ、一時、1豪ドル=1・0005米ドル前後まで上昇し、豪ドルが1983年12月に変動相場制に移行後では初めて、対米ドルで等価水準(1豪ドル=1米ドル)に達した。 世界的な資源価格の高騰で、鉱物資源が豊富な豪州経済は好調が続いている。米国が追加金融緩和に踏み切るとの観測から主要通貨に対し、米ドルが全面安の傾向を強める中、豪州準備銀行(中央銀行)は11月にも政策金利を引き上げるとの見方もあり、投資マネーが豪ドルに向かいやすくなっている。