Web蔵書検索システムをダウンさせたとして、悪意のない利用者が5月に逮捕された愛知県岡崎市立中央図書館をめぐり、新たな個人情報流出事件が発生した。 同図書館は、三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)の図書館向けパッケージ「MELIL(メリル)/CS」を採用する。MDISは同パッケージを、岡崎市立中央図書館の利用者情報163人分を含めた状態で、他の37カ所の図書館に販売した。その結果、他の図書館のシステムを通じて、利用者情報がインターネットに流出した。 パッケージに顧客情報が紛れ込む前代未聞の事件の原因と、情報流出の経緯はこうだ。MDISはMELIL/CSのパッケージを開発する際に、岡崎市立中央図書館で稼働するASP(Active Server Pages)形式のスクリプトファイルやデータを使った。この作業に問題があり、同図書館における2005年6月末時点の延滞者データが、「Mic
●岡崎市、費用負担求める 愛知県岡崎市立図書館でシステムに問題があり、ホームページへのアクセスがサイバー攻撃のように見えたり、個人情報が流出したりした問題を受けて、同市はシステム業者に契約打ち切りの方針を伝えた。解約に伴って生じる費用は業者に負担を求める。 業者は三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS、東京)。同市立図書館のシステムはコンピューター約150台などで構成され、主に2005年契約と08年契約の端末があり、5年リースの契約。05年分は今年9月に5年分の契約を結んだが、すべての契約を解除し、別の業者の選定を始める。 新たなシステムの導入は早くても11年末になる予定で、それまでは現行のシステムを使うが、利用料金は払わない。契約解除に伴う違約金の負担も同社に求める。市はこうした費用負担を一連の問題に対する損害賠償ととらえ、応じない場合は法的措置も辞さないとしている。 図
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