攻撃側は最も弱い場所を突く。2009年のセキュリティ関連ニュース・ランキングでは、ユーザーがこれまで“信じていた”Webサイトを狙った攻撃を報じる記事が上位に名を連ねた。目新しいところでは、Webサービスのパスワード流出や攻撃側のコンピューティング・リソースの増大を暗示する記事などがランクインした。 2位と3位に入ったのは、Webサイトのぜい弱性を突き悪意あるJavaScriptをクライアントで実行させる「Webウイルス」に関するニュース(関連記事1、関連記事2)。JavaScriptだけでは大した活動はできないが、さらに別のぜい弱性を突くファイルをダウンロードさせるなどしてウイルス本体を仕込む通称「Gumblar」が猛威を奮った。Webサイト改ざんはWebウイルスを仕込むだけで、その見た目は普段と変わらない。 信頼あるサイトが出す警告に翻弄される事件もあった。日頃からその検索結果のもっと