VVVのディフェンスリーダーとして完封勝利に貢献した吉田。チームメートのカレンからも絶賛された【写真は共同】 前節のAZ戦で1−6と大敗したVVVは、最近採用していた引き気味の戦術をあらため、前からのプレッシング戦術を用意していた。5日に行われたNAC戦の前日練習では、センターハーフのトートが右サイドに流れ、相手の左サイドをケアするシステムを盛んに試していた。しかし実際の試合ではトートが持ち場を離れる場面はそうはなかった。 「監督は『ボランチが外へ出て、1枚ずつズレて行け』と言っていた」と吉田。しかし「(トートは)そこまで運動量が多い選手じゃない。サイドの1対1でも、今日の相手はスピードがあったので対応できず、(センターハーフが)なかなか外へ出なかった」と必ずしも約束通りに戦術が機能したわけではなかった。だが逆に、トートが中に残り続けた分、最終ラインがつり出されずVVVの守備が安定したの