岐阜県高山市にある飛騨信用組合が2017年12月から始めた電子地域通貨「さるぼぼコイン」が、店舗を置く飛騨・高山地域(人口約12万人)で着実に浸透しています。キャッシュレス決済はPayPayをはじめ大手が注力するなか、高山市の中心地において30~40%ほどのシェアを占めるまでに。今や地域通貨の成功例としても紹介されることがある取り組みはどのように生まれたのか。そしてこの先どこへ進むのか。ライターの我妻弘崇さんが、仕掛け人を取材しました。 【画像】さるぼぼコインに盛り込まれた「クマの出没情報」がこちら、コイン限定「裏メニュー」の数々も 強豪に隙を与えない存在「あんとー!」 飛騨の方言で「ありがとう」の意味を持つアプリの決済音が、飛騨・高山エリアを周遊していると、あちこちから聞こえてくる。音の正体は、「さるぼぼコイン」。まるでRPGゲームのゲーム内通貨のような響きを持つコインだが、そうではない