【リオデジャネイロ=松尾理也】ロイター通信によると、南米エクアドルの首都キトで9月30日、給与削減に抗議する警官らによるデモが暴徒化した。警官らは説得に訪れたコレア大統領を催涙ガス弾で攻撃したうえ、病院に避難した大統領を取り囲む事態となり、大統領は「クーデター未遂だ」として国家非常事態を宣言した。 一部の軍が反乱警官らに合流し、国際空港などを占拠したとの情報もある。また、大統領が避難した病院を包囲する警官らに対し、大統領支持の市民らが投石を行っているという。 ベネズエラのチャベス大統領は、コレア大統領の「生命が危機にある」と述べ、エクアドル国民に大統領支持を呼びかけた。また、米ホワイトハウスもコレア大統領支持の姿勢を明確にし、騒ぎの早期収拾を求めている。