微生物を利用した高度な排水処理で、水質が飛躍的に改善したとされる琵琶湖で、微生物でも分解できない「難分解性有機物」と呼ばれる謎の有機物が増加していることが15日、滋賀県の調査で分かった。琵琶湖では近年、茶褐色の泥状物質の報告も相次いでおり、関連があるとみられる。県は「現状では問題ない」としているが、科学的解明は進んでおらず、専門家は継続的な検査が必要と指摘している。 琵琶湖では、滋賀県が昭和40年代以降、全国に先駆けて微生物を使った高度な下水処理施設を導入。人口あたりの普及率(昨年3月末現在)は全国1位の84・3%で、水質汚染の原因となる窒素やリンの量は激減、水の透明度も向上した。 ところが、代表的な水質指標となる化学的酸素要求量(COD)の数値は逆に悪化。北湖では58年に1リットルあたり1・9ミリグラムだったが平成20年には2・7、南湖でも2・6から3・3ミリグラムと上昇した。CODは水
軽音楽部の女子高生を描く人気アニメ「けいおん!」の舞台のモデルとされる滋賀県豊郷(とよさと)町の豊郷小学校旧校舎で17日未明、登場人物愛用のものと同じモデルのギターなどが盗まれる騒ぎがあった。 県警彦根署によると、午前1時15分ごろ、旧校舎の警報装置が異常を知らせ、警備会社から110番通報があった。旧校舎1階の窓ガラスが割られており、展示されていたギター3本や、「けいおん!」のキャラクター人形22体、売店の売上金約30万円などが入った手提げ金庫2個がなくなっていたという。 豊郷小の旧校舎では、町観光協会がゆかりの品々約1千点を常設展示し、ファンの「聖地」として週末に全国から200〜300人が訪れる。盗まれたギターやフィギュアはファンの寄贈品で、フィギュアは手作りという。
ブラックバスなど外来魚から琵琶湖の生態系を守るため、滋賀県が設置している外来魚回収ボックスに釣り道具や家庭ごみなどを捨てるケースが急増していることが10日、わかった。周辺にごみが散乱することで回収が遅れ、悪臭を放つ問題も発生。マナー向上のためブログで呼びかけることを決めるなど、対策に苦慮している。 琵琶湖では近年、北米原産のブラックバスやブルーギルなどの外来魚が大量に繁殖。これに伴い、釣果をリリース(放流)する「バス釣り」を楽しむ釣り客が増加したことから、県は平成15年、釣り上げた外来魚の再放流を禁止する条例を施行した。併せて、琵琶湖周辺に回収ボックス、湖内にいけすを設け、回収を進めてきた。 回収事業は徐々に浸透。15年度に9.6トンだった回収量が21年度には18.2トンと2倍近くに上昇。今年度は上期だけで17.1トンにのぼり、半年間で昨年度に迫る勢いを見せている。 ところが一方で、回収量
ひこにゃんファンクラブ会員証(見本)=彦根市役所提供 ひこにゃん効果が、滋賀県彦根市のふるさと納税にも表れた。5千円以上を寄付すれば会員になれる「ひこにゃんファンクラブ」が10月にスタートし、寄付者が急増。市によると、4〜10月の寄付は498件、318万円で、件数では昨年度同期の3.5倍、金額だと2.5倍だ。 ゆるキャラ不毛地帯、ついに… 彦根市のふるさと納税は、「ふるさと彦根への思いやり福祉事業」「ふるさと彦根まちづくり事業」など6事業から、自分が応援したい事業を選んで寄付する。納税者には彦根城などの年間無料パスが渡されるなどの特典がある。 その事業の一つに、「みんなのひこにゃん応援事業」がある。寄付金は、ひこにゃんがファンに会うために全国を飛び回る遠征費や、いつも真っ白でいるためのお手入れ費用などに使われている。 同市は9月、この事業に5千円以上寄付した人をファンクラブ会員とし
「勝馬米」を売り込む栗東有機農業生産組合の宮嶋哲也代表理事。手前右は競走馬の馬ふんで作った肥料=滋賀県栗東市御園、飯竹写す 滋賀県栗東市にあるJRA(日本中央競馬会)栗東トレーニングセンターの馬ふんの肥料で育ったコシヒカリが、10月10日に売り出される。その名も「勝馬米(かちうままい)」。ドーピング対策で食生活を徹底管理したサラブレッドのふんから作った良質の有機肥料で育まれたブランド米は、ブレークするか。 仕掛けたのは栗東市内の農家でつくる農事組合法人「栗東有機農業生産組合」。宮嶋哲也代表理事(39)によると、これまでも栗東トレセンから馬ふんと寝わらを買って発酵、肥料化し、地元農家に売ってきた。主に果樹園で使われたが、昨年、この肥料でコメを試験栽培した。「モッチリしてうまい」と好評で、今年から本格的に商品化することにした。 組合がブランド化に踏み切る契機になったのが、立命館大生命科学
ひこにゃんファンクラブ会員証(見本) 滋賀県彦根市の人気キャラクター、ひこにゃんのファンクラブが1日に発足する。会員証のデザインはかぶとをかぶったひこにゃんの上半身の写真と彦根城の天守をあしらい、バックは「井伊の赤備え」の赤で決めている。 入会資格は彦根市へのふるさと納税「みんなのひこにゃん応援事業」に5千円以上の寄付をした人で、有効期間は寄付から1年。毎年デザインが更新される会員証カードや会員限定グッズのプレゼントが計画されている。 ふるさと納税に5千円以上寄付した人への「年間パスポート」も贈られ、彦根城など4施設に何度でも無料入場できるほか、市内の協賛店の料金割引サービスなどの特典もある。 ふるさと納税が始まってからひこにゃん応援事業に寄付した人は、すべて会員の有資格者で、9月末現在で約450人。ただし年間パスポートの期限が切れている人は12月末までの会員となる。 問い合わせ
28日午後9時ごろ、滋賀県守山市のJR守山駅近くで、「カンガルーが走っている」と通行人から県警守山署に通報があった。 同署が調べたところ、駅の東約1キロにある移動動物園「堀井動物園」から逃げ出したことが分かった。約3時間後、駅近くの田んぼ付近にいるのを住民が発見。さらに1時間後、署員らが捕獲した。 同署によると、逃げたのは1歳のオオカンガルーの雄で、体長約1メートル、体重約40キロ。カンガルーは栃木県から譲り受けたもので、この日、同動物園に到着し、職員が移動車のおりから移す際に逃げたという。カンガルーは時速約30キロで走ることが可能といい、同署は「歩行者や車などにぶつかってけがをする恐れがある」として住民らに注意を呼びかけていた。【前本麻有】
滋賀県職員に支給される通勤手当で、54人の職員が計638万円を不適切に受給していたことが、昨年度の県監査委員の定期監査でわかった。指摘された額は、前年度監査分の約10倍。インターネットの無料地図ソフトの導入で、住所を打ち込めばひと目で通勤経路の最短距離をはじき出せるようになり、支給申請時の距離の水増しが次々に判明した。 県の通勤手当は、自転車やマイカー通勤する際、走行距離が最短2キロ以上の場合に支給される。職員は通勤距離を届け出て申請し、所属長が地図上で距離を確認する仕組みになっている。 県監査委員の定期監査によると、不適切受給者は2007年度は2人が計3万円、08年度は6人が計66万円だったが、昨年度に地図ソフトを導入すると、飛躍的に増えた。 受給期間は1カ月〜26年。自転車の通勤手当を受けていた職員は、自宅から駅までの距離を2.3キロと申告していたが、実際は1.7キロ。14年間で
17日午後9時10分ごろ、大津市晴嵐(せいらん)1丁目の琵琶湖岸で、夜釣りをしていた男性会社員2人が見知らぬ男に鈍器のようなもので殴られ、28歳の男性=大津市=が頭の骨が折れる重傷を負い、27歳の男性=同=も頭に切り傷を負った。男は現場から逃げており、大津署は傷害容疑で行方を捜している。 同署によると、男性らが湖岸で夜釣りをしていたところ、男が現れ、「おれの財布を知らんか」と声をかけたという。男性の1人が「知らん」と答えるとトラブルになり、襲ってきたという。 男は身長180センチくらい。サングラスに黒っぽい長袖のカッターシャツを着ており、30歳くらいに見えたという。 現場は、JR琵琶湖線石山駅から北へ約700メートル。
25日午後3時半ごろ、大津市国分1丁目、無職杉山進さん(72)方から出火、木造モルタル2階建て延べ約100平方メートルを全焼、隣家の一部を焼き、約1時間半後に消した。出火当時、同方には家族が5人いたが、杉山さんの妻(72)ら3人は自力で避難し、孫の女児2人は近くの中学生に救出された。 大津市消防局などによると、下校途中の北大路中3年の男子生徒2人、女子生徒2人が火事に気づき、1階にいた8歳と6歳の女児2人を救出、近所に知らせた。救出の際、男子生徒1人が家の中にいた犬にかまれて右手にけがを負った、という。類焼した隣家にいた女性も、近くの男性が救出した。 女児を救出したのは同中3年の森健太朗さん(14)、山本昂佑さん(15)、宮本遥花さん(15)、浅田静香さん(15)の4人。「怖くなかった。ためらわずに家の中に入った。助かって良かった」と話していた。 大津署によると、2階部分がよく燃えて
ウオーターボールに入り、動画の出演者と一緒に踊る嘉田知事=滋賀県庁動画コンテスト作品の撮影で踊る女子大生ら=日本ウォーターウォーク協会提供 直径2.5メートルのビニール製球体に入って水面に浮かびながら琵琶湖を観察できる「ウオーターボール」が、インターネット上で注目を浴びている。ボール内の水着姿の女子大生が湖畔で踊る動画にアクセスが殺到し、大手菓子メーカーが主催する動画コンテストに入賞した。賞金の一部を寄付された滋賀県の嘉田由紀子知事もボールに入って決めのポーズ。琵琶湖の観光をアピールし、環境学習に生かす新たなグッズになるか――。 ウオーターボールはイタリアで開発。ファスナーを開けて人が入り、空気で膨らませれば水面にぷかぷか浮かぶ。 水の上を歩いてみたいと設立された日本ウォーターウォーク協会(NWWA、大津市)の御舩泰秀理事長(49)は2007年、琵琶湖に親しめるグッズとしてこのボール
釣りの普及を図り、釣魚の記録認定を行う「国際ゲームフィッシュ協会」(本部・米フロリダ)は8日、昨年7月に琵琶湖で釣り上げられた10・12キロのブラックバスを世界最大(タイ記録)に認定した。 釣り上げたのは、愛知県春日井市の会社員栗田学さん(33)。これまでブラックバスとして世界最大だったのは、1932年に米ジョージア州の湖で釣り上げられた10・09キロだった。2オンス(約56・7グラム)以上の差がないため、規定により、タイ記録となったという。 琵琶湖の大物は昨年7月2日、生き餌のブルーギルを使って釣り上げたもので、体長73・5センチ。釣り歴18年の栗田さんは、日本時間の9日未明、インターネットで同協会の発表を見た。77年ぶりとなる快挙に「世界記録はずっと狙っていた。そんな魚がいる琵琶湖で釣りができるのは素晴らしい」と話した。魚は剥製(はくせい)にしており、釣り具店のイベントなどで展示すると
賃貸住宅の契約更新時に入居者から「更新料」を徴収する契約条項は消費者契約法に照らして無効だとして、借り手の男性会社員(33)=大阪市=が家主に支払い済みの更新料26万円の返還を求めた訴訟の控訴審判決が29日、大阪高裁であった。三浦潤裁判長は、訴えを退けた3月の一審・大津地裁判決を支持し、借り手側の控訴を棄却した。借り手側は上告する方針。 更新料をめぐっては、別の裁判長による8月の大阪高裁判決が「無効」とし、高裁レベルで判断が分かれる形になった。最終判断は最高裁に持ち越されることになる。 高裁判決は、今回の更新料について、2年ごとの契約更新の際、約5万〜約10万円を支払っているが、入居時に支払った礼金20万円より低いことから「適正」と判断。賃貸契約を延長するために借り手側が支払う「対価」とみなした。また、更新料を禁じると家賃に上乗せされる可能性があるとも述べ、「借り手にとって一方的に不利
沢につかりながら進む参加者ら=22日、大津市、諫山卓弥撮影 夏も終盤。残暑厳しい中、渓谷で冷たい水を浴びながら遊ぶ「キャニオニング」が人気を集めている。大津市の安曇川上流にある明王谷川では22日、ツアーの参加者が、ヘルメットにウエットスーツ姿で清流の感触を楽しんでいた。主催する京都市北区の「自然派企画」(http://www・shizenha・com/)の長谷川博昭代表は「低体温症などの危険もあるので、一般の人だけで沢に入らないで」と話している。同企画のツアーは、9月末まで毎日開催される。
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