若者のテレビ離れの一端に、キー局のバラエティ番組の画一化があるといわれる。 ひな壇の後ろに芸人が控え、前のほうには大物俳優や大物女優がVTRを見てコメントする…… そんな番組ばかりの現状に飽き始めているのだ。 なぜ、予算もあり、人材も豊富に抱えているはずのキー局が、似たような番組しか作れなくなったのか?絶対匿名を条件に、キー局と付き合いのある放送作家がバラエティ番組の裏側をこう説明する。 「キー局でテレビを作る場合、視聴率が絶対条件です。だから、面白い企画を考えても、そこに保険として『視聴率が取れる要素』を入れるんです。今だったら例えば 『痛快!ビッグダディ』の数字がいいので、考えた企画のなかに、無理やり大家族を登場させてみるとか。料理の映像が出ると数字が上がるので、途中で出演者全員が、うまいものを食べるシーンをねじ込むとか」 テレビに出ている面々が、いつも似たようなメンバーで、やっ