今NISAが個人投資家層拡大の起爆剤と期待され、各社NISA向けの金融商品を開発しているが、その際にはノンアルコールビール開発の発想が参考になるのではないか。 筆者は15年ほど前からSRI投資について、投資とは縁がないと思っている一般の市民や学生、労働組合の方たちと対話したり、勉強会で話をしてきたが、そういう場で株式保有の有無を尋ねると保有者は通常1割にも満たない。また日本証券業協会によると2013年末の証券口座数が2,200万弱にとどまることからしても、日本社会では8割から9割の人は株式投資とは無縁と思って暮らしているようだ。証券会社の店頭には絶対来ないと思っている人たちと接していく中で、日本人にとってお金は汚いもの、まして自ら汗してモノを作って儲けるのではなく相場で儲けることは良くない、恐いこと、という意識が根強いように感じる。 一方で3.11の後、復興支援の一環としてネットを通じて被