年末に忘年会と称して友人(結婚二年目)と二人で呑むのがここ10年ほどの恒例行事だったが、今年はそれが無理な模様。 「え、無理?都合なら合わせるし、何なら年明けでもいいけど?」 「いや、その、嫁さんがさ…」 「お、もしかして『おめでた』か?」 「いや、今のところそういう予定は無いんだけどさ、うちの嫁さん、俺がお前と会うのをあんまりいい顔しないんだよね」 「え、俺何かやらかした?」 「まあ聞け。こないだの連休にお前と嫁と一緒に三人でドライブ行った事あったろ」 「うん」 「あのとき、車内で暇つぶしに色々音楽入れてくれてただろ」 「うん」 「で、クイーンの『ドント・ストップ・ミー・ナウ』をふざけて二人で歌ったろ」 「あー、あったな(笑)」 「あれがまずかった」 「と、いうと?」 「まあ、何というか、俺があんまりはしゃぐから、お前に嫉妬したというか、何というか」 「…は?」 「その、とにかく察してく
俺の友人に、アニメにめっちゃ詳しい奴がいる。 声優情報はもちろん押さえているし、この作品の監督は誰だ、作画はどれと同じだ、会社の経済状況はこんな感じだ、今度こんなグッズが出る、BDは何枚売れた、とか。EDのクレジットをそらで言えるんじゃないかというぐらい色々なことを知っている。 まああいつはもともと頭のいいやつだ。なんに関しても要領がいいし、知識量が半端じゃなくて、薀蓄を語らせればのべつ幕なしに出てくる。アニメに関しても例外じゃない。 反対に俺は、そういった情報は、興味を持てない。 別に、声優なんか誰だっていいだろう、監督なんて誰だっていいだろう、会社の経済状況なんてどうでもいいだろう、グッズなんてどうでもいいだろう、BDの売り上げなんてどうでもいいだろう。 そう考えてしまう。ある程度の相関はある。それは、絶対にそうだ。そう考えるから、興味が無いなりにそういう情報もインプットしようとしてい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く