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先日、「428 ~封鎖された渋谷で~」「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」なんかのアドベンチャーゲームで有名なゲームクリエイター、イシイジロウさんと、出版界で知の巨人とも呼ばれる編集工学研究所の所長、松岡正剛という方の対談がありまして、僕はその対談の司会をしていました。 松岡正剛さんという方は、出版の世界では大変な重鎮なんですが、この方がサイバードのスマートフォン向けゲームアプリ「NAZO」の制作に関わったということで、物語の表現方法の1つとして、ゲームというものに興味を持ってらっしゃいます。で、ゲームで物語を表現してきた、しかも本に近い、テキスト主体の物語をを作ってきた人と言えば、イシイジロウさんの名前が挙がります。 この2人が、本における物語と、ゲームにおける物語について、クロスして話をしたら面白いんじゃないか、というのが対談の趣旨です。 そこでは色んな面白い話がでるんですが、その
『クインティ』の紹介記事にもチラリと書いた話。 『枯れた知識の水平思考』のhamatsuさんの「マリオのジャンプはなぜ優れているのか?そしてスプラトゥーンはなぜ「面白そう」なのか?」という記事で、『スーパーマリオブラザーズ』の「ジャンプ」について語られています。 <以下、引用> 「スーパーマリオブラザーズ」における「ジャンプ」というアクションは、目の前の障害物や落とし穴を乗り越えるという機能以外に、頭上のブロックを叩く、「ジャンプ」からの落下地点にいる敵キャラクターを踏んづけるという機能を持っている。だから「ジャンプ」で障害物を乗り越えた先にいる敵を踏むという複数の行為を一つのアクションの中で行うことが出来る。 一つのアクションに対して複数の機能(ファンクション)を持たせることで、プレイヤーの目の前に立ちふさがる複数の問題を一気に処理することが出来るのが「スーパーマリオブラザーズ」における
保井です。発売から一週間が経ちました。 『フリーダムウォーズ』はこの一週間で、とても多くの方に遊んでいただき、そして、非常に大きな反響や沢山の真摯なご意見をいただいております。本当にありがとうございます。 いただいた反響の中には、アクションゲームが苦手だと仰っている方が、実際にアドバイス通りに実行して越えていく、そんな風なことをご感想いただいた方もいらっしゃいました。 本当に、本当にありがとうございます。『フリーダムウォーズ』というゲームで、今までアクションゲームを敬遠していた方が遊んでくださり、着実に上達していくのは本当に嬉しいことのひとつです。 私は、アクションゲームが好きです。プレイするのも、つくるのも。 操作が難しい、ともすれば人を選ぶアクションゲームをどのようにお届けすれば、皆遊んでくれるだろうかと考えて、ゲームを設計しています。 ですが、それが皆さんの満足の行く結果にならないこ
5. 欧米では、 Narrativeは基礎用語 欧米では、 “Narrative”はゲームデザインにおける基礎用語です。 バズワードではありません。 Book Excerpt and Review - Game Writing: Narrative Skills for Videogames (2006) http://www.gamasutra.com/view/feature/1838/book_ excerpt_and_review__game_.php ゲームにNarrativeの概念を具体的に持ち込んで解説 Professional Techniques for Video Game Writing (2008) http://www.amazon.co.jp/Professional-Techniques-VideoGame-Writing/dp/156881416X/ Nar
Access Accepted第350回:新たな業界用語「エンドゲーム」を考える ライター:奥谷海人 欧米ゲーム業界で耳にするようになった「エンドゲーム」(Endgame:日本ではエンドコンテンツとも呼ばれる)という言葉。辞書をひくと,チェスの試合などの「大詰め」を意味しているのが分かるが,ゲーム,とくにMMORPGなどのオンラインゲームでは本来とは異なる意味合いで使われており,さらにそれがゲーム開発者にとって重要視されているという。今回は「Diablo III」を例にしつつ,この新しい業界用語について考える。 オンラインゲームにとって不可欠な要素となった 「エンドゲーム」 エンドゲームとは,「チェックメイト」などと同じくチェスから派生した用語で,映画や小説などでは「大詰め」「クライマックス」という意味で使われる。しかし,最近の欧米ゲーム業界,とくにMMORPG分野で耳にするエンドゲームは
【鈴木謙介】「ダンジョンはいかにして〈ゲーム〉になるか」 ライター:鈴木謙介 鈴木謙介 / 社会学者 鈴木謙介の「そこ見るんですか?」ブログ:http://blog.szk.cc/ ゲームの定番フィールド「ダンジョン」 僕らがまだ子供だったころ,「ダンジョンに入る」というのは,たとえゲームの世界であってもそれなりに覚悟が必要な行為でした。クリアまでセーブができない,しかしどのくらいの時間がかかるのか分からない。あまり時間がかかると,親に怒られるかもしれない……。 ダンジョンを攻略するためには,様々なリアルの条件を意識しなければなりませんでした。 そもそも,「ダンジョン」はビデオゲーム以前から,「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などのテーブルトークRPGをはじめとして,ファンタジー世界の定番フィールドでした。 幻の秘宝が眠るダンジョン,悪の魔王が棲むダンジョン,生きて帰った者のいないダンジョンなど
[GDC 2012]「SimCity」のリードデザイナーが教える,ゲームデザインの基礎 編集部:荒井陽介 Stone Librande氏(EA/Maxis) 前作のリリースから10年ぶりの新作発表ということで話題を呼んだ「SimCity」(関連記事)。そのリードデザイナーであるStone Librande氏が,GDC 2012で「Designing Games for Game Designers」というセッションを開いた。 このセッションは,Librande氏が講師を務めているゲームデザインのワークショップでどんなことが行われているかを紹介するもので,ゲームというものがどのような要素から成り立っているのかが分かりやすく説明されていた。以下にその模様をお伝えしよう。 Librande氏は,Cogswell Polytechnical Collegeや,自身が所属するMaxisで,ゲームデザ
[GDC 2010]FF13はなぜ“一本道”なのか。ディレクターの鳥山氏自らそのゲームデザインについて語った「The Crystal Myth and FFXIII」をレポート 編集部:TAITAI 今や世界的なビッグブランドといっても過言ではない「ファイナルファンタジー」シリーズだが,その最新作「ファイナルファンタジーXIII」(以下,FF13)でディレクターを務めた鳥山求氏が,GDC 2010にて講演を行った。 講演の題目は,「The Crystal Myth and FFXIII」(クリスタル神話とFF13)というもの。いわゆるストーリー設計やシナリオライティングにフォーカスした内容かと思いきや,大規模化した開発体制がゲームのシナリオ制作に与えた影響や,ブランド力を生かしたコンピレーション展開(※)。そして,自ら「ストーリードリブン」だと語るFF13のゲームデザインのメリットとデメリ
【島国大和】ゲームにおける「ストーリー vs システム」 ライター:島国大和 島国大和 / 不景気の波にもがく,正体はそっとしておいて欲しいゲーム開発者 島国大和のド畜生 出張所ブログ:http://dochikushow.blog3.fc2.com/ 皆様またお会いしました。島国大和でございます。 早速ですが,今回のお題はコレ。 「ゲームで,ストーリーとシステムどっちが大事やねん」 いやいや,別に「ファイナルファンタジーXIII」を遊んで何か思ったって訳じゃないですよ。あくまで一般論です,はい。Twitterとかでちょこっとつぶやいてみたところ,割と面白い話になりそうだったので,今回はこのテーマで語ってみたいと思います。宜しくお願い致します。 もともとゲームにストーリーはなかった 商用ビデオゲームとして歴史的な大ヒットとなった「Pong」。これが世に出たのは1972年のことだ いきなり大
まさに目から鱗。職人の思考プロセスが垣間見える「ゲームデザイン脳 桝田省治の発想とワザ」を読んだ 編集部:TAITAI 世界中からゲーム開発者が集まる業界の一大イベント「Game Developers Conference」。毎年,ゲーム産業のホット・トピックスが議論されるこのGDC,今回もっとも注目を集めていたのが,いわゆる“ソーシャルゲーム”をテーマにしたセッションであった。 ソーシャルゲーム大手Zynga社のマーク・スカッグス氏が「時代は変わった」といったかと思えば,ゲーム業界古参のアーネスト・W・アダムス氏は,基本無料のソーシャルゲームを指して「ギャングと同じやり口だ!」と捲し立てる。 時代の変化に呼応するように,ゲームを取り巻く環境も大きく変化したし,昔ながらの制作手法やビジネスモデルでは,ゲーム制作が立ち行かなくなっていることは確かだ。ことゲームデザイン(≒制作手法)に限っても
「ゲームとは問いかけるメディア」――「天外魔境」や「俺屍」の桝田省治氏に“ゲームとはなにか”を聞いてみた 編集部:TAITAI カメラマン:田井中純平 桝田省治氏といえば,「リンダキューブ」(以下,リンダ)や「俺の屍を越えてゆけ」(以下,「俺屍」)など,一風変わったゲームを世に送り出してきた,いわゆる“個性派のゲームデザイナー”として知られる人物だ。往年のゲーマー,あるいはRPGファンならば,一度はその名を聞いたことがあるかもしれない。 数々の作品を手がけてきた桝田氏だが,2007年12月25日にリリースされたモバイル用ゲーム「勇者死す。」は,そんな桝田氏の魅力がたっぷり詰まった同氏の最新作。「魔王を倒したところから物語が始まる」「たった5日で主人公が死んでしまう」など,その作風は,相変わらず独特のものだ。 今回4Gamerでは,その「勇者死す。」のゲームバランスをリファインし,新たに書き
【島国大和】面白いゲームとは何だー!を真面目に考えてみる。 ライター:島国大和 島国大和 / 不景気の波にもがく,正体はそっとしておいて欲しいゲーム開発者 島国大和のド畜生 出張所ブログ:http://dochikushow.blog3.fc2.com/ どうも皆様またお会いしました。島国大和でございます。 そもそもゲームを語るにおいて,遊ぶ側からすれば「面白いか,面白くないか」以上に重要な事など無い訳で。 今回は「面白いゲームとは何か?」をちょっと整理してみたいと思います。お付き合いのほど宜しくお願いします。 そもそもゲームとは何か 「面白いゲームとは何か?」の前に,「そもそもゲームとは何か?」を考えてみましょう。ゲームとは……, ズバリ,能力判定装置です(言い切っちゃった……) 例えば。シューティングゲームは,いかに弾を避け,的確に敵を倒すかというルールにおいて,いかにプレイヤーが優れ
[GDC 2010]Blizzard Entertainmentの語る「成功のためのゲームデザイン方程式」 ライター:奥谷海人 Blizzard Entertainmentのエグゼクティブ副社長Rob Pardo(ロブ・パードゥ)氏。最近,この手の開発者向けイベントでの登場頻度が高くなった,Blizzardの顔役である 「Making a Design Standard: Blizzard Design Philosophies」(ゲームデザインのスタンダードを決める: Blizzard風デザイン哲学)という講義を,「World of Warcraft」や「Diablo」「StarCraft」といったモンスターゲームで知られるBlizzard Entertainmentのエグゼクティブ副社長,Rob Pardo(ロブ・パードゥ)氏が行った。 このゲームデザインのスタンダードを,Pardo氏
【島国大和】ドラクエが日本のゲーム市場に残した功績 ライター:島国大和 島国大和 / 不景気の波にもがく,正体はそっとしておいて欲しいゲーム開発者 島国大和のド畜生 出張所ブログ:http://dochikushow.blog3.fc2.com/ 4Gamer読者の皆様,初めまして。そうでない方はこんにちは。 ゲーム業界の隅っこで糊口(ここう)を凌ぐ,企画屋兼犬猫世話係の島国大和と申します。 恐れ多くも4Gamerで記事を書かせて頂くことになりました。どんな記事を書いたものやら……と正直悩んでおりますが,ゲームやゲーム業界についての話題をネタにできればと思っております。これからどうかよろしくお願いします。 というわけで,第一回めは何をネタにしよーかなーというところなのですが,今話題のドラゴンクエストについてのお話をしてみようかと思います。 ドラクエとは何ぞや。 2009年7月11日に発売さ
[GDC 2012]エアリスは冒険の途中で死んでしまったからこそ良いのだ――ゲームデザインのルールをあえて破る有効性 副編集長:TAITAI GDC最終日となる3月9日(現地時間),「Breaking the Rules of Game Design: when to go against Autonomy,Competence,and Relatedness」という講演が行われた。直訳すると,「ゲームデザインのルールを壊す:能力性,自律性,関連性を超えるとき」という感じ。面白いゲームを作るためのメカニズムと,それにあえて逆らうことで生まれる感情の揺さぶり方などが解説された。 Kaitlyn Burnell氏 登壇したのは,アンチャーテッドシリーズなどの開発元として有名なNaughty Dogで,プログラマーを務めるKaitlyn Burnell氏。プログラマーで,しかも女性の発表者という
デジタルゲーム開発者を対象に,ボードゲームのデザインを考えるワークショップ開催。講師は“あの”鈴木銀一郎氏 ライター:徳岡正肇 鈴木銀一郎氏を講師に招いた ゲームデザインワークショップ 会場となった産業技術大学院大学 6月20日(土),産業技術大学院大学において,ゲーム開発者を主な対象にしたゲームデザインワークショップが開催された。これは,「アナログゲームのデザインをワークショップ形式で学ぶことを通じて,デジタル,アナログゲームにわたるゲームデザインの本質を理解する」ことを目的として,IGDA日本のボードゲーム部会が行ったもので,こうしたメーカー,職種の垣根を越えたイベントはほぼ初めての試みとなる。講師は4Gamerでもおなじみの鈴木銀一郎氏だ。 ある意味,とても特殊なイベントでありながら,定員を大きく上回る申し込みが殺到し,参加者が抽選で決定されるという盛況ぶり。当日は「見学のみ」の参加
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