今回から数回、寄り道をしてSoCを解説したい。スマートフォンやタブレットの広範な普及にともなって、SoCは非常に身近なものになってきた。x86プロッセッサーもSoCに向けて急速に舵を切っているが、その一方で案外とSoCそのものの話は説明していない。 ARMベースのSoCの代表的な製品は以前連載82回から85回で簡単に説明したが、ここでもあまり根本的な話はしていない。そんなわけで、今回は少し根本的なところから説明したい。 System On Chipが指す “System”の定義 SoCはSystem On Chipの略であることはご存知かと思う。要するに“System”を1つのチップ(=ダイ)に搭載したものがSoCと呼ばれる。この“System”とは、狭義の定義では「動作に必要な環境一式」ということになる。 例として、電子オルゴールを汎用コンポーネントを使って作ることにしてみたい。音質など
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