左)04年改訂版『スパングル』(青林工藝舎)。右)98年『青い菊』(青林工藝舎) ★vol.1はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1688/ ★vol.2はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1710/ ★vol.3はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1735/ ★vol.4はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1751/ ★vol.5はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1770/ ★vol.6はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1795/ 幾つかの視座を交えて、時代背景、影響、作風の変化から鳩山郁子の作品とは「何か」を照
01年、青林工藝舎から発売された鳩山郁子『新装版 月にひらく襟』(左)、04年『ミカセ』。 ★vol.1はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1688/ ★vol.2はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1710/ ★vol.3はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1735/ ★vol.4はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1751/ ★vol.5はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1770/ あちこちと漂流し、時代を巡ってきた。ここで鳩山郁子の経歴をおさらいしておこう。 確認できた最も古い雑誌に掲載された投稿作は、vol.2(http://www.webdice.jp
(左より)95年に刊行された鳩山郁子『カストラチュラ』旧版(作品社)、85年「WAVE」4号(ペヨトル工房) ★vol.1はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1688/ ★vol.2はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1710/ ★vol.3はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1735/ ★vol.4はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1751/ ちょうど私が前回の原稿を書き終えた頃、webDICEでは「今野裕一×浅井隆 対談」(http://www.webdice.jp/dice/detail/1667/)がアップされた。決して、狙ったわけではないのだが、図らずしも「ペヨトル工房」というキーワードが繋がって
鳩山郁子が影響を受けたニューウェーブ作家の「ニューウェーブ」とはそもそも何か?しかも鳩山とペヨトル工房の印象が一致する!? (左)78年「STARLOG 日本版」創刊号、(右)86年「銀星倶楽部」5号 ★vol.1はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1688/ ★vol.2はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1710/ ★vol.3はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1735/ 前回、Vol.3では、鳩山郁子のマンガが「少女マンガ的」では「ない」という理由を連ね、掲載誌の特徴、ニューウェーブ作家からの影響について述べてきた。そもそも、「ニューウェーブ」とは何ぞや?という若い読者のために簡単におさらいしておこう。 マンガにおける「ニューウェーブ」とは? 一
(左より)ミニコミ誌「INTEREST」no.3、小冊子「まんがの森」vol.94 05年11月号 ★vol.1はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1688/ ★vol.2はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1710/ 私がやまだ紫の回(http://www.webdice.jp/dice/detail/1568/)で明らかにしたのは少女マンガ「以外」のマンガの存在である。それは「COM」や「ガロ」から派生した一つの流れがある。すべての少女、女性向けマンガの源流を「少女マンガ」であるとして考え定義し、女性作家の描いた作品を「少女マンガ」という既存の枠組みに無理やり当てはめて語ろうとするのはいささか傲慢すぎる。鳩山の作品を指して「モノローグの混乱」「多層的なコマ割り」「詩(ポエム)」「独自の美学」など
87年「ガロ」でデビューする以前に、鳩山郁子が投稿していた耽美派雑誌「JUNE」とは?鳩山の初期作品から作風の変化を検証する。 (左より)鳩山郁子『スパングル』(青林堂)。帯文には鴨沢祐仁がコメントを寄せている。『月にひらく襟』(青林堂) ★vol.1はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1688/ マンガ家になりデビューするには何パターンかある。最も一般的なのは、前回紹介した鈴木志保のように出版社が主催するマンガ賞に投稿する方法だろう。しかし、マンガを投稿する以外にもデビューする抜け道はある。それは雑誌のイラスト投稿欄であったり、マンガ以外の媒体への掲載であったり、個人が制作した同人誌がきっかけだったり様々だ。絵にまつわるすべての道はマンガへと繋がる可能性を秘めている。 そういったマンガ賞を有しないマンガ雑誌やマンガ雑誌「以外」からのデビュー組
鳩山郁子(はとやま・いくこ) 神奈川県横浜市出身。1987年「ガロ」に入選した『もようのある卵』が10月号に掲載されデビュー。以降、『月に開く襟』や『スパングル』など、繊細なタッチで少年たちの成長と喪失を描いた短編を「ガロ」や「June」に発表。95年に描き下ろしされた『カストラチュラ』で、新境地を拓く。豆本、ポストカード、グッズ、マルチプル作品、限定版BOX描き下ろしコミックなどを発売している。09年3月、青林工藝舎より『ダゲレオタイピスト―銀板写真師―』が発売されたばかり。 ・鳩山郁子 公式サイト 傑作である。 だが、そう言ってみても、私にはまだ言葉が足らないように思える。 完璧である。 ためらいながらそうつぶやいてみて、ようやく落ち着いた気持ちになる。 (沢木耕太郎 / 世界は「使われなかった人生」であふれてる 『飛び立つ鳩を見送って』より) 鳩山郁子の『カストラチュラ』を読むと「完
(左より内田善美『草迷宮』、「月刊ぶ~け」78年8月号に編集長・佐治輝久が創刊に寄せたコメント、ごとう和の「ペンの使い方 人物編」 ★【前編】はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1635/ 鈴木志保を生んだ「月刊ぶ~け」ってどんな少女マンガ誌? 78年8月に創刊した集英社の「月刊ぶ~け」。創刊時の編集長・佐治輝久が創刊号に寄せたコメント(※発刊の御挨拶)によると「ぶ~けとはフランス語で花束。週マ・別マ・りぼんの人気作品の総集編と新作まんがを束ねたまんがの花束です」とあるとおり、「りぼん」、「マーガレット」、「別冊マーガレット」に掲載された作品の総集編が再掲されるのが大きな目玉だった。当時はまだ雑誌に掲載されただけでは作品が単行本化されることはなく、人気作だけが単行本になるという流れだったため、単行本化に何年もかかることもありファンは雑誌を取って
(左)鈴木志保『船を建てる 回転』より (右)『船を建てる Peach'n' Cherrry』より ★【前編】はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1635/ ★【中編】はコチラから http://www.webdice.jp/dice/detail/1651/ デビュー、名作『船を建てる』の連載スタート 89年7月に「月刊ぶ~け」8月号の「まんが家養成コース」第129回に1席になった鈴木志保。翌月発売された9月号で『スキップ』で37点という高得点を獲得し、再び第1席の栄冠に輝く。養成コース史上初の連続第1席受賞者だった鈴木志保の出現は、「ぶ~け」誌上における一つの「事件」だった。 その後、鈴木は同年12月に発売された1月号に『10円ダイム』が掲載され正式にデビュー。この時点ですでに現在のようなペンタッチ、大胆で実験的なコマ割りなど彼女の作風は完
鈴木志保(すずき・しほ) 青森県生まれ。同志社大学卒業。1989年、集英社の「月刊ぶ~け」1月号にて、『10円ダイム』が掲載されデビュー。同誌を中心に増刊号などに短編をいくつか発表した後、92年よりアシカが主人公の長編『船を建てる』の連載を開始。映画や音楽からのカットアップしたイメージ、白と黒のコントラストの効いたスタイリッシュな絵柄、まるで歌のようなリリックで、トンガリ・キッズたちをたちまち虜に。99年『海洋系ちむちむDEPT』で、パルコ主催のアート・コンペティション「アーバナート展」大賞を受賞。 2001年NHKの『バケルノ小学校ヒュードロ組』のキャラクターテ゛サ゛インを務めるなど、マンガ以外にも活躍の場を広げている。09年5月に発売された『薔薇のかたちのシ』は、サウンドトラックも発売され話題に。 ・公式サイト 鈴木志保のルーツを探して ぼくが 海に 泳ぐ アシカ だったらね、 中国ま
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