香川県琴平町の松尾寺(横山隆也住職)で、銘文が記された空海像が見つかった。県立ミュージアムが解読した結果、1319(文保3)年に作られたものと判明。同県内の空海像の制作年が確定するのは初めてで、同ミュージアムは「県内の空海信仰を知る上で貴重な史料」としている。 像は木製で、高さ約75センチ。複数の木を組み合わせる寄せ木造りの手法が使われている。 銘文は、像内部の空洞に墨書で記されている。内容は、「讃岐国仲郡(現在の中讃地域)にあった善福寺の行慶と宗円という僧侶の命で、文保3年1月14日から2人の仏師が作り始めた」というもの。調査に協力した横山住職(71)が座像の底板を外して発見した。 銘文が指す「善福寺」がどこの寺なのかは、分からないという。ただ、後から書き足すことが難しい場所に銘文が記されていることなどから、同ミュージアムは「像を作った時に書かれたもので、内容は信頼できる」と判断した。
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