エスカレーター輸送の基本特性に関する研究 元田 良孝1・宇佐美 誠史2 1フェロー会員 岩手県立大学名誉教授 (〒020-0693 岩手県滝沢市巣子152-52) E-mail:motoda@iwate-pu.ac.jp 2正会員 岩手県立大学准教授 総合政策学部総合政策学科(〒020-0693 岩手県滝沢市巣子152-52) E-mail: s-usami@iwate-pu.ac.jp エスカレーターは広く普及している交通機関であるが、その交通特性については殆ど調べられてい ない.例えば輸送容量は、踏み板の速度と乗車密度が分かれば計算されるが、乗車密度に関する情報 は殆どないので輸送容量そのものが不明である.しかしエスカレーターの設備設計は、踏み板に全て 人が乗る仮想的な状況で計算されており、合理的ではない.さらに近年 2 人乗りのエスカレーターで は片側を歩行用に空けることが多いが、歩