カナダのデジタル通貨交換業者クアドリガCXの創業者ジェラルド・コットン氏は、莫大な資産を記載した遺言書を死亡する12日前に提出していた。裁判所文書で分かった。 コットン氏は昨年11月27日に遺言書に署名した。裁判所文書によると、同氏は全ての個人資産をジェニファー・ロバートソン夫人に残し、同夫人を遺言執行人に指名した。コットン氏の急死に伴い、クアドリガではビットコインなどの仮想通貨約1億9000万カナダ・ドル(約160億円)が引き出せなくなっている。同氏が使っていたパスワードが分からないためだ。 ノバスコシア州の裁判所は5日、クアドリガを相手取る訴訟の進行を現時点でストップさせる30日間の手続き停止を認めたと、カナダ通信(CP)が報じた。また、債権者からの資産保全も許可された。 13年12月に業務を開始したクアドリガは利用者が同社のオンライン取引プラットフォーム経由で現金や仮想通貨を預け、ブ
