五輪コラム ロンドンの風~記者コラム~ 現地派遣記者による日替わりコラム。一風変わった観客、記者席で絶叫する外国人記者、選手の家族など、取材でのこぼれ話を中心にお届けします。 暗闇でゴツイ大男が寄ってきた。照明の落ちたレスリング会場、両手に荷物を持っているのに「日刊、元気そうだな」とハイタッチしてくる人がいた。そんなに元気じゃないんだけど…と思って見上げると、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんだった。今はモンゴルのレスリング協会名誉会長で、チーム団長でもある。 年上への「上から目線」も変わらないなあと、なぜかうれしくなった。現役時代は決して良好な関係だったわけじゃない。高砂部屋のけいこ場には本紙が置いてあった。批判した日の朝げいこ後は、「おい日刊!」と呼び出された。新聞を口に突っ込まれた同僚もいる。インターネットに「朝青龍批判の急先鋒(せんぽう)」と名前を挙げられたこともあった
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