ロンドン暴動とIT 8月上旬に英国ロンドン郊外で発生した暴動は瞬く間にロンドン中や周辺の大都市へと拡大し、収束するまでの1週間に放火や強盗、通行人への暴行など、英国が抱える治安への不安や諸問題を世界的に知らしめる結果となった。 そもそもの発端は、Mark Dugganという29歳の人物の検挙にあたっていたロンドン警察が8月4日(現地時間)、同人物を射殺してしまったことにある。周囲の人間や友人らは、Duggan自身は非武装であったにもかかわらず、警察によって一方的に殺害されたと主張しており、この抗議行動が翌々日の6日に行なわれて以降、急速に今回の暴動騒動のような事態へと発展していく。 もともとは静かな抗議パレードだったものが、やがて街の無法者や浮浪者らを呼び寄せて暴れる好機を与え、さらにそこへ若者らが面白がって参加し煽っていくという形で騒動は一気に拡大した。 結果、騒動が収束する10日までの