ウナギ稚魚の特殊な逃げ技:捕食魚の胃の中から消化管内を遡って脱出する 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科(現:総合生産科学研究科)の長谷川 悠波 助教と河端 雄毅 准教授らは、ニホンウナギの稚魚が捕食魚に丸呑みされた後に、その胃の中から消化管内を遡ってエラの隙間から脱出することを明らかにしました(図1)。 ポイント ● 絶滅危惧種であるニホンウナギの特殊な捕食回避行動を明らかにした。 ● ウナギが捕食魚の消化管内から脱出する様子(経路や行動特性)の撮影に成功。 ● 獲物にバリウムを注入し、X線映像撮影によって、捕食者体内における獲物の行動を観察する独自の手法は、ほかの生物種の行動観察にも応用可能。 【発見の経緯と意義】 ニホンウナギは重要な水産資源ですが、絶滅危惧種に指定されるなど、その資源量は著しく減少しています。長谷川悠波 助教と河端雄毅 准教授らはこれまでの研究によって、ニ