夫婦の崩壊はもはや世界規模で進行している社会問題だ。このことについて、アメリカで35年にわたって3,000組を研究して来た専門家が、円満な夫婦生活を送るためのアドバイスを伝えている。 家族心理治療専門家でワシントン大学客員教授のジョン・ガットマン博士は、長年家族研究を行っている。取り分け夫婦関係に関して造詣が深い。博士は15分だけ夫婦を観察すると、その夫婦が別れるかどうか分かるそうだ。確率は95%とほとんど外れない。そのおかげで、他の夫婦から食事に招待してもらえないそうだ。 博士によれば、夫婦関係が壊れる一番の理由は『ストレスの累積』。「夫婦が離婚する理由は、(夫と妻の)衝突の内容ではなく、衝突の仕方が原因になる」という。円満な夫婦でもケンカは無縁のことではない。お互い元々は他人同士、ケンカすることはむしろ自然。しかし、別れる夫婦と別れない夫婦の大きな違いは、『相手を変えようとしないこと』