スーザン・ベネットさんは、偶然に始めた声優の仕事で、思いがけない経験をすることになったという。 Susan Bennett (編集部注:以下の語り下ろしは、米ジョージア州アトランタに住む声優、スーザン・ベネットとの会話をもとに編集したものです) 私が声優になったのは、偶然でした。以前はCM用のジングル(短い楽曲)を歌っていて、アトランタにあるいくつかのスタジオで仕事をしていました。 ある日、同じスタジオで録音を予定していた声優が来なかったんです。ジングルのレコーディングが終わると、スタジオのオーナーから声をかけられました。 「スーザン、君は訛(なま)りがない。こっちに来て、このセリフをしゃべってみてくれないか」 その録音がうまくいって、私は声優としてのキャリアをスタートすることになりました。それまで経験がなかったので、本格的にボイス・コーチのトレーニングを受けることにしました。 知らないう