民営化後に相次いだ英国の鉄道事故を題材にした演劇「パーマネント・ウェイ」が19、20の両日、伊丹市立演劇ホールで上演される。民営化と安全をテーマに、JR福知山線脱線事故から間もない2005年秋、東京で初演された話題作で、関西では初公演。今回は、関西の劇団で活躍する俳優が出演する。中には、同事故で負傷した知人がいる俳優もおり、本番を前に舞台げいこが続いている。 「パーマネント・ウェイ」は英国を代表する劇作家、デイヴィッド・ヘアーが2004年に発表。1994年の英国の国有鉄道民営化後、97年から2002年までに、脱線事故など4件の重大事故が起きたことがテーマで、生存者や遺族、技術者、鉄道経営者への聞き取りを基に、それぞれの証言を構成し、ドラマが展開される。 劇団「燐(りん)光群」主宰の劇作家・坂手洋二さんが演出し、05年に東京・世田谷で初演。伊丹市立演劇ホールの山口英樹館長が、福知山線脱線事故