栄養源の乏しい海底下の地層内の微生物は、地上の種と比べて極めてゆっくり栄養を外部から取り込んで生きていることを、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の諸野(もろの)祐樹主任研究員らが確かめ、11日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。地球深部探査船「ちきゅう」が青森県沖の太平洋で、水深1180メートルの海底を掘削し、海底下約219メートルから採取した約46万年前の地層内の微生物を調べた。謎に包まれた海底下の微生物の代謝の仕組みが分かったのは世界初という。 諸野さんらは、地層から微生物をふるい分け、栄養となるブドウ糖や酢酸、アミノ酸などを与えた。その結果、採取した微生物の7割以上が栄養を取り込んでおり、生存を確認。取り込む量は1日平均1京分の1グラムで、大腸菌の10万分の1しかないことが分かった。 また、ブドウ糖など高いエネルギーを生む物質を与えた時しか増殖できず、栄養が少なくてもそれぞれ
科学, ゲノムSuperbugs Predate Wonder Drugs - ScienceNOW細菌「持ってたわー。その抗生物質への耐性3万年前から持ってたわー」面白いかと思ったセリフ改変が書いてみるとやたら説明的でがっかりした。ええと、言うまでもなく抗生物質は細菌感染の治療に多大な貢献をしているわけですが、一方で耐性菌の出現も問題になっております。今回の論文はそういう薬剤耐性菌が三万年前にすでにそこら辺にいた可能性を示しています。 http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature10388.html "Antibiotic resistance is ancient" Nature, Published online 31 August 2011僕的には最近お気に入り*1のメタゲノム解析。カナダのユーコン準州
First wood-digesting enzyme found in bacteria could boost biofuel production by University of Warwick (PhysOrg.com) -- University of Warwick researchers funded by the Biotechnology and Biological Sciences Research Council (BBSRC)-led Integrated Biorefining Research and Technology (IBTI) Club have identified an enzyme in bacteria which could be used to make biofuel production more efficient. The re
「洗濯したばかりのシャツを着て意気揚々と出かけたら、軽く汗をかいただけで一気に雑巾臭くなり、一日ブルーな気持ちになった」「お風呂上がりにタオルで身体を拭いていたら、洗濯してあるはずなのに何故か臭かった」……ということを経験したことがある人がいるかと思われますが、その原因が明らかになりました。 詳細は以下から。 ニュースリリース 洗濯後に発生する衣類の悪臭の原因菌を解明 | 花王株式会社 花王が発表したプレスリリースによると、よく洗ったにもかかわらず、使用し始めるとすぐ発生する不快な臭いとして多くの消費者に認識されている「生乾き臭」と呼ばれる雑巾様臭について、その原因となる成分が脂肪酸の一種の「4-メチル-3-ヘキセン酸(4M3H)」であることはすでに明らかになっていますが、4M3Hを生成する原因微生物を分離し、種を同定することに成功したそうです。 これは一般家庭から雑巾様臭を有するTシャツ
半年ほど前に話題となったNASAの研究チームによる「リンの代わりにヒ素をDNA中に取り込む微生物が見つかった」という報告ですが,発表の直後から科学的な批判にさらされてきました. そしてついに先週の金曜日,元の論文が掲載された科学誌Scienceに,他の研究者から寄せられた8つの批判と,それらに対するNASAチームの再反論が掲載されました. 今回も詳しい解説記事を書く時間がないので,批判のポイントを一枚の画像(表)にまとめてみました.半年ぶりに「ヒ素DNA細菌」のお話です*1. Comment on "A Bacterium That Can Grow by Using Arsenic Instead of Phosphorus" 「リンの代わりにヒ素を使って生育することができる細菌」へのコメント Steven A. Benner David W. Borhani James B. Cotn
Scientists are experimenting with "green" microbes in the lab that could someday be used to gobble up oil spills along coastlines without damaging the environment. © 2011 National Geographic; partially funded by NSF; field producing and videography by Fritz Faerber RELATED: Gulf Oil Spill News and Pictures Nature Fighting Back Against Gulf Oil Spill UNEDITED TRANSCRIPT: SKIMMING, CONTROLLED BURNS
先週22日に届いた Nature communications の新着論文のお知らせメールに載っていたはずですが、完全に見落としていました。それが、とてもおもしろいということを ScienceDaily のニュースで認識させられました。 Bacteria Have One of Nature's First Immune Systems バクテリアは自然界で最初の免疫システムを持っていた タイトルだけではなんのことかわからないのですが、要するにバクテリアはゲノムの中にウイルス(バクテリオ・ファージ)の遺伝子を取り込むことで、ウイルスが中で増殖して破壊されてしまうことを阻止する(これが「免疫」ということでしょうか)だけではなく、ファージの遺伝子を積極的に利用して抗生物質に対する耐性のみならず、過酸化水素、酸や熱、浸透圧に対する抵抗性を獲得してパワーアップしていることがわかったというお話です。
「NASAが宇宙人を発見か?」と話題になった「宇宙生物学上の画期的な発見」とは,「リンの代わりにヒ素をDNA中に取り込む微生物が見つかった」というものでした. 詳しい解説記事を書く時間はないので,発見のポイントを一枚の画像にまとめてみました.世界的大ニュース(?)に合わせて,久しぶりの更新です. A Bacterium That Can Grow by Using Arsenic Instead of Phosphorus 「リンの代わりにヒ素を使って生育することができる細菌」 Science. Dec. 2, 2010. 発見のインパクト これがなぜ大発見なのか,というと… まずは背景知識. DNAは地球上に存在するほぼ全ての生物が基本的に持っている 遺伝情報を利用し,子孫に伝えるためにDNAが利用されている 生物の大部分は,水素(H),炭素(C),窒素(N),酸素(O),リン(P),硫
科学Visualizing high error levels during gene expression in living bacterial cells ? PNAS 細菌は環境への適応が速いことが知られている。理由として単純にすぐ思いつくのは、細菌は個体数がとんでもなく多いだろうし、そん中には変異したのもいろいろいるだろうし、環境の変化に対してもたまたま適応した変異株がまた爆発的に増えるだろうから、的なこと。ここで、新しい考えが出てきた。Bacillus subtilis枯草菌での研究で、低温や飢餓状態、毒物にさらされた時といった特定の条件下では遺伝子発現がDNAのコード通りに働かないでエラーを起こしやすくなり、タンパク質の多様性を増やすのだという。 筆者らは遺伝子発現のエラーを可視化・定量化できるような実験系をデザインした。GFPに予め変異を入れておく。読み枠をずらすframe
メキシコ湾の原油流出事故現場付近の深海で、原油を分解する新種の細菌が活動しているのを、米ローレンスバークリー国立研究所のグループが発見し、24日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。 グループは5月25日から6月2日にかけて、現場周辺の海域17カ所で200の海水サンプルを採取。原油の成分が高濃度に含まれた水深1100メートルの深海にプロテオバクテリアと呼ばれる細菌の仲間が生息しているのを確認した。 原油を分解するほかの細菌とは異なり、この細菌は5度と水温が低い海域でも、非常に効率よく原油を分解できることが特徴だという。 原油を分解する細菌の大量発生によって海水中の酸素が減り、魚などの他の生物に悪影響が及ぶとの懸念も出ているが、同グループは「酸素濃度が急激に減る心配はない」としている。(共同)
New strain of bacteria could aid in oil spill, other environmental cleanup CORVALLIS, Ore. - Researchers have discovered a new strain of bacteria that can produce non-toxic, comparatively inexpensive "rhamnolipids," and effectively help degrade polycyclic aromatic hydrocarbons, or PAHs - environmental pollutants that are one of the most harmful aspects of oil spills. Because of its unique characte
Thank you for visiting nature.com. You are using a browser version with limited support for CSS. To obtain the best experience, we recommend you use a more up to date browser (or turn off compatibility mode in Internet Explorer). In the meantime, to ensure continued support, we are displaying the site without styles and JavaScript.
Posted by timothy on Sunday May 09, 2010 @02:32PM from the can't-we-send-it-to-mars-and-settle-this? dept. separsons writes "Researchers at the Lawrence Livermore National Laboratory recently unveiled a three-inch-long bio-detector than can scan for 3,000 different types of viruses and bacteria in just 24 hours. The device, dubbed the Lawrence Livermore Microbial Detection Array (LLMDA), boasts si
Thank you for visiting nature.com. You are using a browser version with limited support for CSS. To obtain the best experience, we recommend you use a more up to date browser (or turn off compatibility mode in Internet Explorer). In the meantime, to ensure continued support, we are displaying the site without styles and JavaScript.
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く