何でもかんでも機能をテンコ盛りにした結果、機能同士が相互に存在感を主張し合い、結果として全体的な使いやすさを失う、という話はよくある。そんな中でAppleのシンプルで思想に一貫性のある製品が逆に売れるわけだ。3cmもの厚さの説明書と一緒に売られる日本の携帯電話は早晩iPhoneのような製品に食われていくだろう。 Webサービスの世界でも同様に、大艦巨砲主義的な、これでもかというような機能テンコ盛りは嫌われる。しかし、機能が多いこと自体は悪くない。機能間の優先順位付けがなされていないことが問題だ。「一言で言い表せないウェブサービスは死ぬ」というブログ記事が最近あったが、極論するとそういうことである。優先順位をつければ、何が最も重要な特徴なのかおのずとわかる。 使い勝手の良いWebサービス、卑近な例で言えばGoogleの一連のサービスなどは、ユーザーに何をさせたいのかが明確だ。最も重要なメニュ