【マンデー激論】3日、菅義偉首相が今月29日の自民党総裁選に出馬しないと表明した。これで菅政権は事実上、終焉した。 次期首相が国会で指名されるまで、残務整理を行うことになる。官僚は、次の自民党総裁(=次期首相)が誰になるか様子見をするであろう。その間、行政は停滞する。また、安倍晋三前政権、菅政権で力を持っていた官邸の幹部官僚の大多数も次期政権では入れ替えになるので、過去9年にわたって構築されてきたシステムは瓦解する。 菅政権が崩壊した理由は3つあると思う。第1は、多くの人が指摘していることであるが、菅氏が自身の派閥を持っていないことだ。政局が厳しくなったときに生死を共にする仲間がいなかった。 第2は、菅氏は官僚を信用せず、政治家と官僚経験のない民間人からの情報に依存したことだ。そのため、霞が関(中央省府)が持つ政治情報を十分に活用することができなかった。 第3は、筆者はこれがもっとも重要な
「民主主義の消費期限はもう切れているのかもしれない」と話すのは作家で元外務省主任分析官の佐藤優(さとう・まさる)氏だ。コロナの封じ込めに成功した中国を見て、非常事態への対応には非民主な体制の方が強いのではないかと多くの人が不安を抱いた。民主主義が崩壊し、独裁のような形に変わっていくほど、私たちの社会や経済は追い詰められた状況にあるのだろうか。 ウラジーミル・プーチン、習近平、ドナルド・トランプ、金正恩など11人の独裁者を解説する『悪の処世術』(宝島社新書)を上梓した佐藤氏に話を聞いた。(聞き手:長野光 シード・プランニング研究員) (※記事の最後に佐藤優氏の動画インタビューが掲載されているので是非ご覧ください) 恐怖政治の仕組みを上手く作ったプーチン大統領 ──数々の政敵や反体制派をむごたらしく葬ってきたロシアのプーチン大統領こそ、現代の危険な独裁者というイメージにぴったりといった印象を受
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