全国各地で問題となっている「空き家」や「ゴミ屋敷」。古い実家が気になってはいるが、「そのうちに」と先延ばしにしている間に、実家の危険度はどんどん上がっていく。実家をゴミ屋敷や迷惑資産としないための対処法はあるのだろうか? 実家片づけアドバイザーの渡部亜矢さんに寄稿してもらった。 実家の片づけは初めて体験する「社会問題」 あなたはもう「実家の片づけ」を体験しましたか? 今や「帰る実家がある」「実家を相続した」と言ったら、「たいへんだね」というのが、忙しい子世代の合言葉です。実家がいつも自分を迎えてくれる“いやしの場”であり、値上がりが期待できる「資産」などというのはほとんどの場合、ノスタルジーにすぎないのです。 実家の片づけは、核家族化が進んだ少子高齢社会のなかで、親の介護や終活と並行して訪れる人生の一大テーマとなっているのです。 そして、それは仕事や家事で忙しい、親と離れて暮らす40~50
