ITmediaの記事によれば、英国のThruVisionが「T線」(テラヘルツ波)を利用したセキュリティカメラ「T5000」を開発した。最大25m離れても、服の下に隠された武器やドラッグ、爆発物を見つけ出せる。爆発物と粘土、コカインと小麦粉の区別もできる。テラヘルツ波は1THz前後(概ね100GHz~10THz)を指し、光と電波の境界領域にあたる。X線より安全で、服や鞄くらいなら透過する。テラヘルツ波で様々な物質が固有の吸収スペクトル(指紋スペクトル)を示す性質を利用する(参考:テラヘルツ光が開く新しい画像世界←特許元なのかな)。ただ、水は通らないのが欠点かもしれない。 関連:テラヘルツ波で古典絵画の顔料を識別