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アレグザンダーとハイエクはヒエラルキー(ツリー)で解けない問題をセミラティス(ネットワーク)で解こうとした。その思想にウェブ社会のヒントがある。 江渡浩一郎『パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則』は「無名の質」を追い求めた三人の「設計者」たちの物語です。この物語の(私にとっての)主人公である建築家クリストファー・アレグザンダーは、計画主義を批判する懐疑主義精神の持ち主です。その思想遍歴は経済学者フリードリヒ・ハイエクを彷彿とさせます。 建築家アレグザンダーの思想 クリストファー・アレグザンダーという建築家に通底するのは、「設計者の認識能力・予測不可能性には限界がある」「自然、あるいは人々が長い時間をかけて作り上げてきた環境に宿る美を、少数の建築家が設計することで模倣することなどできない」という透徹した認識、一種の「懐疑主義」の精神であると思います。現実世界の複雑性に対する謙虚な
Home » headline, プロジェクト・マネジメントを考える。 アジャイルは二度死ぬ(Agile Only Live Twice)その1:トム・デマルコ氏の蹉跌とその誤謬 アジャイルの隆盛 WEBの世界の中で、日々ITに関する情報を集めていると、アジャイル開発がシステム開発の完全なる主流になった気になってしまいます。偏った情報収集をしているせいだ、といわれればそれまでですが、WEB/ベンチャー業界・SIer業界・企業IT部門/IT子会社界・オープンソース界全てを通じて、Blogなどで声の大きい方々は多かれ少なかれ『アジャイル』という考えに肩入れしているように感じられます。 当然、世の中の流れが全てそうなっているかというと、そういうわけでは無さそうです。WEB/ベンチャー業界や、オープンソース界では、ほぼメインストリームとなっていると思いますが、SIer業界・企業IT部門/IT子会
ソフトウェア工学の祖の一人である、トム・デマルコが、最近IEEE Software 誌に、過去のソフトウェア・メトリクス賛美を悔い改める記事を書いている。 「ソフトウェア工学」というコンセプト-その時が来た、そして、その時は去った。http://www2.computer.org/portal/web/computingnow/0709/whatsnew/software-r 1982年に、デマルコは有名な「計測できないものは制御できない」という一文から始まる、『品質と生産性を重視したソフトウェア開発プロジェクト技法』という名著を書いている。このドグマは、ソフトウェア工学の考え方に強く根ざしている。むしろ、すべての「工学」という活動は、科学や経験から得た知見を使って自然現象をコントロールし、人間の役に立てることをその定義としており、そこでは測定を元にしたコントロールという概念はその中核にあ
_ パターン、Wiki、XP――時を超えた創造生成の原則 江渡さん(と角谷さんと懸田さん)のトークセッションを聴きにジュンク堂。 以下、メモの生データ どういうつもりで書いたのか 『パターン・Wiki・XP』ができるまで 2007年、オブジェクト倶楽部のイベントで講演したのがきっかけ。 2008年にプロジェクト開始 情報収集:中埜さんなどにインタビュー(都市計画の専門家としての山形浩生、ソフトウェアとしての平鍋) 2009年1月頃にレビューを開始 (角谷さん、懸田さん、shinoさんなど) →これによって、よりよくなった 例)3部構成が、2部と3部の入れ替え、章の追加 なぜ書いたのか? 内容は短時間で説明できない。したがって、なぜを説明する。 Wikiというシステムに興味を持ったのが2002年頃。 quikWebを作った (開発中の議論が良い経験になった) 機能追加によって悪くなることがあ
以下の文章は、Peter Stevensによる「10 Contracts for your next Agile Software Project」の日本語訳である。 Creative Commons ― 表示-非営利 3.0 Unportedの条件下で、ここに掲載する。 次のアジャイルソフトウェアプロジェクトに使える10の契約 2009/4/29 by peterstev ソフトウェアサービスの顧客であれサプライヤであれ、ソフトウェア開発プロジェクトの最初の頃というのは、口約束だけでいろんな仕事をやらなくちゃいけない。 契約書というのは、言ってしまえば、競技のルールがだらだらと書かれてあるものに過ぎない。 ルールが正しければ、顧客にとってもサプライヤにとっても、成功する確率が高まる。 ルールが間違っていれば、お互いに協力することも難しいし、進捗だって妨げてしまう。 それでは、アジャイルプ
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