「社内に散在するデータベースを集約/統合して、コスト削減や運用管理の効率化を図りたい」──近年、IT最適化に取り組む企業の間では、このような目的からデータベース統合に乗り出す動きが活発化している。その際、サーバ統合と同様に仮想化技術の利用が検討されるケースが少なくないが、パフォーマンスや可用性、運用管理性を考慮した場合、このアプローチは必ずしも最適だとは言えない。データベース統合に関しては、あくまでもデータベースの視点からアプローチすることが肝要だ。オラクルが考えるデータベース統合のベスト・アプローチを紹介しよう。 サーバ仮想化によるデータベース統合がお勧めできない理由 コスト削減や運用負荷の軽減などを目的に、現在、多くの企業が社内に散在するサーバ・マシンの統合を進めている。そこで広く利用されている技術がサーバ仮想化だ。具体的には、ハイパーバイザ型の仮想環境などを利用し、複数台のサーバを1