米国の債務上限引き上げ期限を8月2日に控え、世界の金融市場で緊張感が高まっている。米議会が合意できずデフォルト(債務不履行)になれば、世界経済には2008年のリーマン・ショックをはるかに超えるダメージだといわれる。日本は世界2位の米国債保有国だけに、影響は甚大。「GDP10%減」「連鎖倒産続発」「失業率10%超」…、そして「日本のデフォルト」という恐怖のシナリオを描く専門家もいる。「8・2」は世界大恐慌、日本破滅の引き金になるのか。 「債務不履行に陥れば深刻な経済危機を引き起こすおそれがある」 オバマ米大統領をはじめ、財務省など米政府は再三再四、デフォルト回避に向け、議会に対して可及的速やかに合意するよう求めている。 14・3兆ドル(約1120兆円)の債務上限を8月2日までに引き上げられなければ、米国は新たな国債を発行できなくなり、年金や公務員の給与支払いが停止し、行政サービスの一部