6日の欧州株式相場は下落。政治的なリスクへと市場の関心が移る中、国債やユーロなど域内の資産に対し警戒感が強まった。 指標のストックス欧州600指数は前週末比0.7%安の361.60で終了。19業種のうち18業種が値下がり。年初来上昇率はわずか0.05%と、米S&P500種株価指数の2.4%を大きく下回っている。フランスの極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首は先週末、大統領選で当選すればユーロ圏を離脱すると公約した。 ユーロ圏の優良銘柄で構成されるユーロ・ストックス50指数は1.1%安。昨年12月上旬以降で初めて50日平均移動線を割り込んだ。 銀行業界の不安定性のため欧州で最もリスクが高い株式市場の1つとみなされているイタリアでは、指標のFTSE・MIB指数が2.2%下落。フランスのCAC40指数は1%安と、1週間ぶりの大きな下げとなった。 ストックス600の業種別では自動車株が1.4%安