きょうゆうち‐の‐ひげき〔キヨウイウチ‐〕【共有地の悲劇】 経済学で、多くの人の利己的な行動によって共有資源が枯渇すること。山林や漁場などの共有地(入会地いりあいち)において、各自が適量を採取すれば存続できる資源も、自己利益のために濫伐・乱獲する者が増えれば枯渇し、共有地全体の荒廃を招くことから。コモンズの悲劇。 共有地の悲劇 きょうゆうちのひげき tragedy of the commons 個人的合理性と集団的合理性の対立に焦点をあてる考え方。アメリカ合衆国の生態学者ギャレット・ハーディンが,飼牛を共同牧草地で放牧する村人たちの比喩を使って論じ,広く知られるようになった。共有地の資源量・収容力といった生産能力の範囲内であれば,村人は制約を受けずに放牧できる。しかし,合理的な人は飼牛の数を増やして増収をはかろうとするだろう。ウシの頭数を増やして得られる利益は飼い主だけのものになるが,一方
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