感動作の多い重松清ですが、中でも1位2位を争うだろう傑作。 家庭崩壊に直面したある男が、幽霊が運転するワゴンに乗って、人生の岐路になった過去へ旅します。

感動作の多い重松清ですが、中でも1位2位を争うだろう傑作。 家庭崩壊に直面したある男が、幽霊が運転するワゴンに乗って、人生の岐路になった過去へ旅します。
-----人生は反復であり、そして反復こそ人生の美しさであることを理解しないものは、自ら自分に判決をくだしたも同然で、しょせん逃れられぬ運命、つまり自滅のほかあるまい。(キルケゴール) 読書力の限界を押し上げる方法 読書スキルを高め、読書力の限界を押し上げる最も確実な方法は、こうだ。 再読すること。 ボロボロになりながら読み進み、ヘトヘトになって読み終えた、自分にとっての限界本を、もう一度読むことである。 もう一度読むと、一度目には気付かなかったことに気付く。 読み飛ばしていた箇所、読み取れてなかった意味や連関、といった本の中に〈書いてあること〉もそうだが、一度目には見えなかった議論の飛躍や欠陥などの〈書いてないこと〉にも思い至る。 〈書いてないこと〉のうちでとりわけ重要なのは、最初は歯が立たなかったこの本が二度目となった今では一度目ほどには難しく感じない、という気づきである。 一度目の読
名探偵の代名詞、シャーロック・ホームズ。 全作品を合計すると60作品(長編4、短編56)にもなります。 文庫本にして9~10冊ですから、全部読み切るのはなかなか大変です。 原作の著作権はすでに切れていますので、英語のテキストは数多くのサイトで公開されていますが、 邦訳はほとんど著作権が残っており、インターネット上で自由に読める邦訳はごく一部に過ぎません。 このサイトでは、既存の著作権に抵触しないように、全ての作品を改めて原作から翻訳し直して公開しています。 初出誌のストランドマガジンに掲載されたシドニー・パジェットのイラストも、ほぼすべて掲載してありますので、パソコンや携帯から、存分に世紀の名探偵シャーロック・ホームズの魅力をお楽しみください。 Tweet
前半はいまいち入り込めずに読んでいた本書ですが、後半になって、より具体的に言えば第8章に入って突然ギアが入りました。 もちろん、著者としてはこの8章についてもそれまでの章と同様のテンションで書いていたのかも知れませんが、僕にとっては急にスイッチが入り、ぐいぐい引き込まれるように読みました。 読みながらいてもたってもいられなくなり、いったん読むのを中断して作ったのが以下のリストです。 □本のタイトルとサブタイトルだけを見た印象から「この本から学びたいこと」を疑問文の形でリストアップする □表2~表4までに書かれている内容に目を通し、新たに思いついた「学びたい」とを1に追記する □著者プロフィールから誰向けの本を書いている人なのかを読み取り、そのプロファイルをリストアップする(例:○○で困っている人向け) □「はじめに」を読み、新たに思いついた「学びたい」とを1に追記する □「目次」に目を通し
その中で著者の読書法が紹介されていました。その名も「ケンカ読法」。一体どんな方法なのでしょうか。 「ケンカ読法」とは? 「ケンカ読法」は、本の執筆者相手に討論するような読書法です。本書の著者は、読書を次のように定義しています。 そう、私は読書とは、著者相手にイチャモンをつけながら進める行為と考え、それを実践しています。 なぜ、そのような行為が必要なのか。それは読書の目的に遡る必要があります。 ビジネス書などの実用書は小説のように単に読むことが目的ではありません。書いてある内容を理解し、実際のビジネスシーンで役立てることが目的です。そのため、スラスラと読み進めて、はいお終い、というのでは「読んだつもり」にしかなりません。 では、どうすれば「読んだつもり」にならないのかというと、 わかったフリをせず、少しでも疑問や違和感を感じるところがあれば立ち止まり、著者の立場に立って「何が言いたいのか?」
速読のやり方に「3番目の言葉の法則」というのがあります。 すべての行の最初と最後の2つの言葉を飛ばして読む(3番目の言葉から読み始め、後ろから3番目の言葉までしか読まない)と、必要な情報はきちんとくみ取りつつ、文章により早く目を通すことができるのだそうです。 Photo by Katerha. 「Stepcase Lifehack」の記事には、 人間は文章を「かたまり」でとらえているので、実際には最初と最後の2つの言葉を読んでいなくても、周辺視野がそれらの言葉もキャッチしているため、文章が理解できる。 とあります。この目で読む方法は、文章の基本的な概要をつかむのに本当に有効です。英語だけでなく、他の言語でも応用はできます。 この法則のすばらしいところは、長い文章でも短い文章でも同じように機能するところ。パソコンの分厚いトリセツからちょっとしたコラムまで、すべての行の言葉を4つ飛ばすだけで、
世にはさまざまな読書術があります。小説を読んだり、教養を身につけるような本を読むなら、もちろんたくさん読めるに越したことはありませんが、より実用的な本、ビジネス書や自己啓発書に限定して考えてみると、まず、読む本の数を減らすことが最強の読書術になるといっていいでしょう。なぜなら、本を読む量を減らすと時間を節約することにもなりますし、本を買うお金もいりません。読書しすぎの人は、今から紹介する「読書しない」読書術をおすすめします。 Photo by thekellyscope. ■読んだ本の内容を実践していれば、読書している暇はなくなる 読書の内容を実践しない人ほど、読書の量は増えます。なぜなら、実践する労力を読書にあてるからです。読書の成果を、得られた実戦的知識でなく、読んだページ数ではかってしまうと、「本だけは増えたが何も身についていない」という、もったいない状況になってしまうのです。 高校
まず、科学というのは「方法」である。そして、その方法とは、「他者によって再現できる」ことを条件として、組み上げていくシステムのことだ。他者に再現してもらうためには、数を用いた精確なコミュニケーションが重要となる。また、再現の一つの方法として実験がある。ただ、数や実験があるから科学というわけではない。 個人ではなく、みんなで築きあげていく、その方法こそが科学そのものといって良い。 森博嗣 『科学的とはどういう意味か』 P107 森博嗣による、「科学とは」「科学的とは」どういったものか、に関して自らの経験に基づいて書かれたエッセイ。言わずと知れた「理系作家」の書いたものであり、個人的にも一番好きな作家であるので、刊行前から注目していた。 本書では、エンジニアとしての森(彼は自身を「科学者」とは言わない)の、大学教員としての生活――教育や研究の経験――などが踏まえられ、「科学」とはどういったもの
読書は楽しいです。新しい知見・知恵を知る喜びは、代えがたいものがあります 実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ 楽しいことは続けられます。多くのことを効率よく身に付けられます。「楽しい読書」を通して、スキルや人間性をもっと高めていきましょう。 Invisible Skateboarder / Photo Extremist 目に入らない本は読まない 家を買って借金をしている人は、「これからインフレになる」と主張する本や雑誌の特集を読みたくなる。逆に年金生活者は、「デフレが続く」と主張する本や雑誌を読みたいと思う。 それは、「自分の願望を理論化してくれる本や雑誌を読みたい」「主張を聞きたい」だけであって、それでは将来経済が本当にどうなるかはわからない。 自分の好きなものしか目に入らなくなったら、おしまいだ 人間は、興味がある対象に、脳アンテナが反応しやすいようにできています。本屋で
#追記 2013/5/14 当記事から2年たって新製品のリリースなどがあったので、以下の記事で新しくまとめなおしました! 【保存版】本の自炊方法まとめ。裁断、スキャンからタブレット・Kindleでの読書まで徹底解説! #追記ここまで こんにちは。自炊(本の電子化)についてどこよりも詳しく解説しているブログの管理人、うしぎゅう(@ushigyu)です。 タイトルからして言うまでもなく、このブログは自炊(本の電子化)がメイントピック。 これまでに、裁断、スキャン、iPadやパソコンによる閲覧から裁断した本の処分に至るまで、どこよりも詳しく解説してきたつもりです。 ただ、記事数も増えてきて「どの記事を見れば自炊についてサクっとわかるの?」という方もいるかもしれません。 というわけで、今回は「これだけ見れば自炊の全てがわかる!」今までの記事のまとめです。 これから本を電子化する方も、どうしようか迷
この本は梅棹先生の著作の中から刺激的な言葉を選び、そこに小長谷有紀氏が解説を付け加える、という構成になっています。この連載のテーマである「知的生産」に関係することばをその中からいくつか紹介してみます。 「なんにもしらないことはよいことだ」 なんにもしらないことはよいことだ。自分の足であるき、自分の目でみて、その経験から、自由に考えを発展させることができるからだ。知識は、あるきながらえられる。あるきながら本をよみ、よみながらかんがえ、かんがえながらあるく。これは、いちばんよい勉強の方法だと、わたしはかんがえている。 これを逆から考えれば、「自分の足であるかず、自分の目でみない」ような経験では、自分の考えを発展させることはできない、とも捉えられます。 現代では情報は検索でいくらでも見つかるので、知識は瞬く間に蓄えられます。情報についての評価も他の誰かがやってくれていることも多いでしょう。しかし
人生は短いのに、読みたい本は多すぎる。 せめて「入」を絞ろうとしても、欲望は際限なく湧きあがる。興味と関心の赴くまま濫食しているうちに、逃している本があることに気づく。しかも、だいぶ遅くになって。かろうじての救いは、死にぎわでないこと。死期が不可逆に迫ったなら、読書どころじゃなかろう。何を読んでも後悔するのは目に見えている。しかし、それでも、「コレ読んでおけばよかった」の「コレ」を読む。そして、「ゲド戦記」は「コレ」だ。 重厚な世界設定に心奪われ、緻密な内面描写に感情移入し、謎が明かされるカタルシスに酔う。ただひたすら夢中になれるのだが、哀しいかなハマる自分を醒めて見ると、著者の意図が映りこんでくる。キャラやイベントの出し入れについて、ル=グゥインはかなり計算しており、読み手の年齢まで考慮した上で、時間軸を決めている。 たとえば、第1巻「影との戦い」は、ゲド自身の成長譚になる。生い立ちから
みなさん、読書のこだわり、ありますか? 読書に関するノウハウや書籍は多くありますね。 今日は、大人が「読書を人生に活かす」ことにフォーカスし、そのために効果的な4つの読書スタイルを紹介します。 1. テーマを絞る「ばっかり読み」 たとえば、『記憶』について興味を持った場合、その分野の本ばっかり読んでみる。 3冊くらい読めば、なんとなく重なる内容があることでそれが重要と分かります。 10冊も読めば、その分野について人に話すことは容易でしょう。 以前このエントリーでも似たことを紹介しました。 絶対的な自信をつくる7つの方法 ~本『絶対の自信をつくる3分間トレーニング』より 違う分野についてあれこれ読んでも結局内容を忘れてしまっては意味がありません。 それよりも、1つの分野にしぼって「ばっかり読み」することで、重要な内容だけでも頭に残すことができるでしょう。 2. 時間がない人は「バイブル読書」
こんばんは。編集委員の早川大地です。 以前、「はじめて本を自炊してみたよ」を書いて以来、すっかり電子書籍一択の生活を送っているわけです。本屋から買ってきたばかりの新品の本を即座に裁断しスキャナに入れるたびに、毎回そこはかとない罪悪感で、「あああ、僕は今いけないことをしているうううう!!!とってもいけないことをしているよおおおお!!!」という気分になるのですが、やはり便利さには変えられぬってことで、哀れ、我が家につれてこられた本は、即座にばらばらにされる運命に陥っています。そんなわけで、電子書籍読書が習慣になってくると、最初とはちょっとばかり使い方やコツも変わってくるんで、その後の僕の環境をご紹介します。 ■機材 前回記事時は、レンタルでしたが、結局すぐにスキャナ、裁断機ともに買いなおしました。スキャナはScanSnap S1500をそのまま購入し、裁断機はカール事務器のDC-210Nという
森雅裕「高砂コンビニ奮闘記」を読んだ。 自由業の人が読んだら震え上がること必至。そうでない人も、明日は我が身だと感じるであろう、恐怖の書である。 著者の森雅裕は、1953年生まれの小説家。1985年、「モーツァルトは子守唄を歌わない」という作品で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー(一応書いておくと、乱歩賞は推理小説界で最大の権威を持つ新人賞)。著書は約30冊。推理小説のほかに時代小説も書いている。 爾来、四半世紀。各出版社との間でトラブルを重ね、いつしか著者は「文壇のはみ出し者」となっていた。本書の文面から察するに、著者の小説家としてのこだわりや自意識が原因のようだ。自業自得だと感じる人もいると思うが、個人的には、あまりの不器用さに同情を禁じ得ない。 講談社から刊行された江戸川乱歩賞全集に、著者の作品は収録されなかった。本の巻末には「著者本人の意向により」収録しない旨の断り書きがされた。著者に
内容:「InBook」は、読んだ本のフレーズを投稿し、オンラインでまとめて管理できるウェブサービスだ。一般的な読書管理サービスとは異なり、フレーズを引用して記録するシステムにより、印象に残る箇所を手軽に記録しつつ読書履歴を管理できることが特徴だ。 「InBook」は、読んだ本のフレーズを引用して投稿し、オンラインでまとめて管理できるウェブサービスだ。読書履歴が管理できることから、ジャンルとしてはいわゆる読書管理サービスに分類されるが、書名やISBNコードで本を登録していくのではなく、その本に含まれていた印象深いフレーズを引用して記録することで読書履歴を残すという仕組みが大きな特徴だ。 「InBook」トップページ。Twitterアカウントを用いてログインする フレーズを投稿するにはまずは書名を検索。ISBNコードでも検索が可能 本が見つかったら「セリフ(引用文)を投稿する」ボタンを押す 本
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