「怒り」という感情は、生きていれば誰にでも生じるものです。 そして、その「怒り」が「怒る」という行為につながることもまた、よくあることではないでしょうか。 ただ、ここでひとつ思い返して欲しいのです。怒るという行為によって、得をすることが本当にあるのかどうか。私は、怒るという行為には損しか伴わないと思うのです。 もちろん、人生がすべて損得勘定で動くものではないということは重々承知していますが。なるべく損は避けて通るに越したことはないでしょう。 ここで一つ例を挙げてみることにします。 待ち合わせの相手が大幅に遅刻をしてきたとしましょう。さらに遅れるという連絡もなかったということにしましょう。 あなたは怒るでしょうか。怒るのも無理のないことだと思います。 「おい、遅いんじゃないのか」「遅れるなら連絡くらいよこせよ」 こういった言葉が思わず口をついたとします。その後の展開はどうなるのでしょうか。
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