タイのアピシット首相は9日夜、下院の解散を宣言した。これに伴う総選挙の投開票日は7月3日となり、3年7カ月ぶり。2006年9月にクーデターで国を追われたタクシン元首相支持派の野党タイ貢献党と、反タクシン派の与党民主党が対決する構図となる。 首相が提出していた下院解散を求める書面にプミポン国王が署名した。首相は9日夜にテレビ演説し、解散を宣言。解散は10日付になるという。 今回から定数は480から500に増加。9日現在の議席配分は民主党172、連立与党を組む計7党で278。最大野党のタイ貢献党は188を占める。 アピシット政権は08年12月、憲法裁判所がタクシン派与党だった国民の力党に選挙違反を理由とする解党命令を出したことを受けて生まれた。タクシン派は「選挙を経ず、正統性がない」と解散総選挙を要求。アピシット首相は「条件が整い次第、解散する」と主張し、任期切れを迎える年末までに解散す
【バンコク=古田秀陽】タイとカンボジアの国境付近にある世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」周辺の国境未画定地域で二十六日、両国軍が交戦した。同地域での交戦は二月以来。同遺跡から約百五十キロ西の国境付近でも五日連続で交戦が続いており、戦線が拡大した。 タイのメディアによると、二十六日の交戦で、タイの住民一人が死亡、二人が負傷した。二十二日からの交戦では双方の兵士十三人が死亡、五十人以上が負傷しているが、民間人にも死傷者が生じる事態となった。カンボジア国防省は二十六日、近くプノンペンで両国国防相が協議することで合意したと表明したが、停戦が実現するかは不透明だ。
タイ・バンコク(Bangkok)市内のシリラート病院(Siriraj Hospital)前で、プミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王の写真を抱いて回復を祈る女性(2009年9月21日撮影)。(c)AFP/PORNCHAI KITTIWONGSAKUL 【9月21日 AFP】国王在位期間世界一のタイのプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(81)が19日夜、発熱とけん怠感を訴え、バンコク(Bangkok)市内のシリラート病院(Siriraj Hospital)に入院した。病院関係者によると、21日も引き続き入院しているという。 タイ王室庁(Royal Household Bureau)が20日夜に発表した声明によると、国王は入院後、生理食塩水と抗生物質の点滴を受けた。 21日、シリラート病院前には、国王の回復を願う多くの市民が詰
【バンコク=林浩樹】政治危機が続くタイで二日、憲法裁判所が「結審即判決」という荒業で与党三党に解党命令を下し、またもタクシン元首相派政権を崩壊に追い込んだ。だが、同派は受け皿となる新党を準備して政権維持を狙っており、一方、反政府市民団体の新・旧国際空港からの退去についても「暫定的な活動停止」との見方が根強い。国民の対立を深め、国際社会の信頼を吹き飛ばした混乱の出口は見えてこない。
バンコク――反政府市民団体「民主主義市民連合」(PAD)が今年8月下旬からタクシン元首相派系の政権追放を求め首相府の占拠を続ける膠着状態が続くタイ政局で、ソムチャイ首相は17日、辞任の考えはないと言明した。AP通信が報じた。 ソムチャイ氏はタクシン氏の義弟に当たる。同国国軍のアヌポン陸軍司令官は16日、「私が首相なら間違いなく辞任する」と述べ、首相退任を促していたが、ソムチャイ氏は軍の圧力を退けた格好だ。司令官は、軍クーデターの可能性を否定していたが、首相の発言を受け、他の軍指導者がどう動くのかは不透明ともなっている。 首相は全国向けテレビ演説で、政府は職務と責任を放棄することは出来ないとし、やるべき仕事があると指摘した。AP通信によると、首相はただ、バンコクで10月7日、警官隊が議会封鎖を図ったPADデモ隊の強制排除に乗り出して衝突が起き、420人余が負傷、2人が死亡した事件の特別調査委
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