曽野綾子氏の産經新聞コラム「労働力不足と移民」(2015年2月11日)が論議を呼んでいる。アパルトヘイト(人種隔離)を擁護する表現があったとして、南アフリカ政府も大使館を通じて抗議した。 私はフォーサイト誌で「2010年の開国 外国人労働者の現実と未来」の連載を始めた2007年以来、外国人が働く現場を回り続けてきた。「移民」や「外国人労働者」といったテーマは、なかなか身近な問題とは考えにくい。とはいえ、欧米諸国を見ても、やがては国論を二分する問題になることは間違いない。そんな思いから、本サイトでも引き続き同じテーマを追っている。