ベネズエラの首都カラカス(Caracas)で、警官隊に向けて催涙弾を投げ返す反政府デモの参加者たち(2014年3月6日撮影)。(c)AFP/JUAN BARRETO 【3月7日 AFP】南米ベネズエラで1か月に及ぶ反政府デモは現在も収まる気配はなく、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は就任からの約1年で最大の危機を迎えている。 犯罪の横行や生活必需品不足などへの不満から2月4日に発生したデモは、政権側によるデモ参加者の逮捕で、さらに市民の怒りを呼んでいる。 マドゥロ大統領は米テレビCNNとのインタビューなどで、米国の支援を受けた野党側の一部グループに扇動(せんどう)されたものだとデモを批判した。一方、デモ隊側は、政府軍によるデモの参加者への人権侵害が行われていると主張している。 こうした状況のなか、マドゥロ大統領は6日、南米各国首脳に向けて次週にチリの首都サンティアゴ