2018年4月、報道や広告用に写真や映像を提供するゲッティイメージズが、モデルやタレントなど被写体へのハラスメントを禁止する新たな規定を発表した。カメラマンなど撮影者との権力関係にまで踏み込んだ画期的なものだ。背景には世界中で高まる「#MeToo」の動きがある。 言動も作品と同じくらい大事 この新しい規定は、4月4日頃から世界中のゲッティイメージズで作品を販売するクリエイターなどに向けて「コントリビューター行動規範」としてメールなどで送信された。 「制作の場における言動は、完成作品自体と同等に重要」だとし、「モデル・タレントが不快と感じたり、ハラスメントであると感じる、またはハラスメントの告発につながる環境に置かれないよう」にと呼びかけている。以下は規範の一部だ。 「モデル・タレントに求める仕事内容について、本人から明確な同意を得てください。また、モデル・タレントに、あなたが意図している作