Collaborative Librarianship誌に、同誌の編集者でもある米デンバー大学図書館のクラーク氏による“Whither ILL? Wither ILL: The Changing Nature of Resource Sharing for E-Books”という論説が掲載されています。 論説の中で、クラーク氏は電子書籍の図書館間貸出(ILL)について疑問を呈しているようです。彼は、ILLは図書館間協力における偉大な成果であり、電子書籍のILL利用を認めるよう図書館が出版社に対して要求することは理解できるものの、「利用者にできるだけ安く・早く資料を提供する」という最終的な目標を考えると、電子書籍について紙の書籍と同様のILLサービスを行うのは疑問であるとしています。 その代わりに、図書館で契約していない電子書籍を一時的に借りることのできる「短期間リース」(short-tim